イシガキダイ

CVKL_C.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イシガキダイ(石垣鯛)は、スズキ目イシダイ科に属する魚。形態、習性ともイシダイに似ている魚で、イシダイより暖かい海に棲息。

分布域はイシダイよりやや南方系で太平洋岸では房総半島以南、日本海側では山口県以南に棲息する。食用にされ、釣りの対象魚として人気がある。全長は最大で80cmを超える。近縁種のイシダイより成長が速く、より大型に育つと言われている。

体型は、イシダイとほぼ同じだが、無数の斑紋を散りばめたところからイシガキ模様を連想させ、「イシガキダイ」と名付けられた。

イシガキダイ、イシダイともに、体長50cmを超えるような大型個体は縞模様やイシガキ模様が消滅して全体が灰色となる。

このときイシダイでは口の周囲が黒くなるために釣り人などから「口黒(くちぐろ)」と呼ばれる一方で、イシガキダイの場合には白くなり、「口白(くちじろ)」と呼ばれる。こうした老熟個体では80cm級のものも発見されている。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・煮付け

最高に美味い!

刺身がたまらなく美味しい、イシガキダイは白身の魚で最高級品として扱われている。

雌は大きくなっても斑紋は残る。南の海ほど、口が白くなるのが早いようで、30cmくらいから口が白くなりかけているのがいる。一般的に言って、イシガキダイはイシダイに比べて、口がとがり、体高は高い。人によってはイシダイより美味(旬は夏)という。

背鰭軟条は15〜16本で、イシダイの17〜18本に比べて少ない。

イシダイとイシガキダイの人工交雑に1959年に近畿大学水産研究所で成功し、この雑種を「イシガキイシダイ」または「キンダイ」と名付けられ放流も行われた。またこの「イシガキイシダイ」「キンダイ」は、天然での交雑も確認されている。


posted by さかな博士 at 05:13 | 海の魚

ハス

〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ハス(魚偏に時)とは、コイ目・コイ科・ダニオ亜科・ハス属に分類される淡水魚の一種。東アジアと日本に分布し、コイ科魚類としては珍しい完全な魚食性の魚。

特徴
全長30cmほどで、オスの方がメスより大きい。下顎が上顎より前に突き出ていて、口が上向きに大きく裂け、唇が左右と前で「へ」の字に計三度折れ曲がる。目は小さく、他のコイ科魚類に比べて背中側に寄っている。この独特の風貌で他の魚と容易に区別できる。

頭部を除いた体つきはオイカワに似て、前後に細長く、左右も平たく側扁し、尻びれが三角形に大きく発達する。体色は背中が青みを帯び、体側から腹部にかけては銀白色である。


主に河川の中流-下流や平野部の湖沼に棲息する。食性は肉食性で、アユ、コイ科魚類、ハゼ類などの小魚を積極的に追い回し捕食する。独特の形状に発達した口も、くわえた魚を逃がさないための適応とみられる。


動作は敏捷で、小魚を追い回す時や川を遡る時、驚いた時などはよく水面上にジャンプする。また琵琶湖での生態調査では、一つの地点から放流した標識個体が一月でほぼ湖全体に分散してしまったことが報告されており、長距離の遊泳力にも優れることが窺える。


繁殖期は6月-7月頃で、この時期のオスはオイカワに似た婚姻色が現れる。湖や川の浅瀬にオスとメスが多数集まり、砂礫の中に産卵する。孵化した稚魚は成魚ほど口が裂けておらず、ケンミジンコなどのプランクトンを捕食するが、成長に従って口が大きく裂け、魚食性が強くなる。寿命は飼育下で7年ほどである。


ハスはコイ科魚類、そして日本在来の淡水魚でも数少ない完全な魚食性の魚で、淡水域の食物連鎖の上位に立つ。日本在来の魚食性淡水魚はドンコやカワアナゴ、カジカ類など待ち伏せ型が多いが、ハスは遊泳力が高い点でも唯一といえる存在だった。


分布と種分化
日本国内の自然分布は琵琶湖・淀川水系と福井県の三方五湖に限られる。しかし20世紀後半頃からアユなど有用魚種の放流に混じって各地に広がり、関東地方や中国地方、九州などにも分布するようになった。今日では流れの比較的緩やかな水域ではポピュラーな魚のひとつとなっている。一部では食害の報告もあったが、他の外来種のほうがクローズアップされやすいためか、それほど問題とはされていない。


日本以外ではアムール川水系、朝鮮半島、長江水系からインドシナ半島北部にかけても分布する。4ヶ所の分布域ではそれぞれ亜種に区分されている。

日本

アムール川

朝鮮半島、長江からインドシナ半島、海南島 :

別名
淀川流域ではオイカワを「ハス」、ハスを「ケタバス」と呼ぶ。標準和名との混乱があるので注意を要する。また、その風貌から「オニヤマベ」と呼ぶ事もある。


利用
警戒心が強く、動きが機敏で引きの力も強いため、分布域ではルアーなどによる釣りの対象として人気がある。釣りの他にも刺し網や投網などで漁獲される。



美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・天ぷら・唐揚げ・南蛮漬け
美味しい!

身は白身で、塩焼き、天ぷら、唐揚げ、南蛮漬けなどで食べられる。生息数が多い琵琶湖周辺では鮮魚店でも販売されている。

posted by さかな博士 at 10:14 | 湖・川の魚

ウナギ

s33[1].gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウナギ(鰻、うなぎ)とは、ウナギ目ウナギ科 Anguillidae に属する魚の総称である。しかし日本でウナギといえば普通、他の魚と区別してニホンウナギと呼ぶこともある。

蒲焼やひつまぶしなどの調理方法が考案され、古くから日本の食文化に深い関わりを持つ魚である。しかし川と海を行き来(回遊)し、ある程度地上を這って移動するなど、その生態は意外と知られていない。また研究者の間でも、近年まで産卵場すら正確には把握されておらず(2006年にスルガ海山と判明)、ウナギの詳しい生態に関してはまだ謎の部分が多い。


形態
成魚は全長1m、最大で1.3 m ほどになる。ヘビに似た細長い体形で、体の断面は円形である。眼は丸く、口は大きい。体表は粘膜に覆われぬるぬるしているが、皮下に小さな鱗をもつ。腹鰭はなく、背鰭、尾鰭、臀鰭がつながって体の後半部に位置している。体色は背中側が黒く、腹側は白いが、野生個体には背中側が青緑色や灰褐色、腹側が黄色の個体もいる。また、産卵のため海に下った成魚は背中側が黒色、腹側が銀白色になる婚姻色を生じ、胸鰭が大きくなる。


分布・生態
日本全国に分布するが、日本以外にも朝鮮半島からベトナムまで東アジアに広く分布する。成魚が生息するのは川の中流から下流、河口、湖などだが、内湾にも生息している。

えらの他に皮膚でも呼吸できるため、体と周囲が濡れてさえいれば陸上でも生きられる。雨の日には生息域を抜け出て他の離れた水場へ移動することもあり、路上に出現して人々を驚かせることもある。濡れていれば切り立った絶壁でも体をくねらせて這い登るため、「うなぎのぼり」という比喩の語源となっている。

細長い体を隠すことができる砂の中や岩の割れ目などを好み、日中はそこに潜んでじっとしている。夜行性で、夜になると餌を求めて活発に動き出し、甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚などいろいろな小動物を捕食する。

泳ぎはさほど上手くなく、遊泳速度は遅い。他の魚と異なり、ヘビのように体を横にくねらせて波打たせることで推進力を得る。このような遊泳方法はウナギ型と呼ばれ、ウツボやハモ、アナゴなどウナギと似た体型の魚に見られる。


生活史

ウナギの生活史ウナギは淡水魚として知られているが、海で産卵・孵化を行い、淡水にさかのぼってくる「降河回遊(こうかかいゆう)」という生活形態をとる。

従来ウナギの産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされたが、外洋域の深海ということもあり長年にわたる謎であった。しかし2006年2月、東京大学海洋研究所の塚本勝巳教授が、ニホンウナギの産卵場所がグアム島沖のスルガ海山付近であることをほぼ突き止めた。5 〜6 月の新月の夜、一斉に産卵が行われると考えられている。

卵から2 〜3 日で孵化した仔魚はレプトケファルス(葉形幼生、Leptocephalus)と呼ばれ、親とは似つかない柳の葉のような形をしている。この体型はまだ遊泳力のない仔魚が、海流に乗って移動するための浮遊適応であると考えられている。

レプトケファルスは成長して稚魚になる段階で変態を行い、扁平な体から円筒形の体へと形を変え「シラスウナギ」となる。シラスウナギは体型こそ成魚に近くなっているが体はほぼ透明で、全長もまだ5 cm ほどしかない。

シラスウナギは黒潮に乗って生息域の東南アジア沿岸にたどり着き、川をさかのぼる。流れの激しいところは川岸に上陸し、水際を這ってさかのぼる。川で小動物を捕食して成長し、5 年から十数年ほどかけて成熟する。

その後ウナギは川を下り、産卵場へと向かうが、その経路に関してはまだよく分かっていない。海に注ぐ河口付近に棲息するものは、淡水・汽水・海水に常時適応できるため、自由に行き来して生活するが、琵琶湖や猪苗代湖等の大型湖沼では、産卵期に降海するまで棲息湖沼と周辺の河川の淡水域のみで生活することが多い。

また、近年の琵琶湖等、いくつかの湖沼では外洋へ注ぐ河川に堰が造られたり、大規模な河川改修によって外洋とを往来できなくなり、湖内のウナギが激減したため、稚魚の放流が行われている。


分類
ウナギ科はウナギ属のみからなり、世界中の熱帯から温帯にかけて18 種ほどが生息する。

オオウナギ
暖流に面した本州・四国・九州に分布しており、南西諸島ではウナギよりも多い。日本以外にも太平洋、インド洋熱帯域に広く分布する。

ヨーロッパウナギ
大西洋、ヨーロッパに分布。

アメリカウナギ
アメリカに分布。


フウセンウナギ、デンキウナギ、タウナギ、ヤツメウナギ、メクラウナギ
名前のとおり細長い体型をしていて外見はウナギに似ているが、別の仲間に分類される。

フウセンウナギ
フウセンウナギ目という分類で、ウナギ目と比較的近い。

デンキウナギ
デンキウナギ目という分類群で、ウナギよりもナマズやカラシンに近縁である。

タウナギ
タウナギ目に分類される。

ヤツメウナギ、メクラウナギ
魚類よりもさらに原始的な無顎類という分類群である。


名前
日本では12世紀ころまで、ウナギのことを「ムナギ」と呼んでおり、これが「ウナキ」となり、17世紀頃には「ウナギ」として定着したといわれる。そもそものムナギの語源には

家屋の「棟木(むなぎ)」のように丸くて細長いから
料理の際に胸を開く「むなびらき」から
胸が黄色い「むなぎ」から
など、いろいろな説がある。

なお、近畿地方ではウナギのことを「マムシ」と呼ぶが、これはヘビのマムシとは関係なく、鰻飯(まんめし)が『まむし』と訛り、それが材料のウナギに転用されたものである。

他に、関西での調理法の特色である、蒸さずに蒲焼にして、飯の上に乗せた上に更に飯を乗せて蒸らす「飯蒸し」(ままむし)から来たという説、飯の上にウナギやたれをまぶすものとして「まぶし」が転じたとの説もある。

また語源的には、ウナギ(Unagi)、アナゴ(Anago)など、nagとつく生物は「水中の長細い生き物(長魚)」を差す意味合いを持つとも言われている。イカナゴ(Ikanago)なども、水中を長細く群れをなしているのでnagと付くという説もある。


漁法
日本ではウナギは重要な食用魚の一つで、年間11万トンものウナギが消費されている。20世紀後半ごろには養殖技術が確立され、輸入も行われるようになったとはいえ、野生のウナギ(天然もの)の人気は根強く、釣りや延縄などで漁獲されている。 さらにウナギにターゲットを絞った伝統漁法も各地にある。

うなぎ掻き - 棒の先に鉤をつけたものを巧みに操り、ウナギを引っ掛ける

うなぎ塚 - ウナギの生息域に石を積み上げておき、石の隙間に潜んだウナギを捕る

うなぎ筒 - 竹筒などをウナギの生息域に仕掛けておき、ウナギが筒の中で休んでいる時に筒を引き揚げて捕る


養殖
日本のウナギ養殖(養鰻)は、江戸時代に東京深川で始まり、のちに浜名湖へ移った。現在、国内での養殖ウナギ収穫量は鹿児島県がもっとも多く、次いで愛知県、宮崎県、静岡県、高知県の順となっている。日本全体の活鰻は2005年度で約2万トン養殖されている。

輸入品は台湾が二十年以上の歴史をもっているが、現在は中国が主流である。台湾の活鰻は2005年度で約2万トン、中国は約5万トンと言われる。種類は、日本と台湾ではニホンウナギ Anguilla japonica のみで、中国ではニホンウナギ Anguilla japonica とヨーロッパウナギ Anguilla anguilla が8 : 2くらいである。博多税関支署によると土用の丑の日がある7月が、年間を通して輸入量はピークになる。2005年は6月の輸入量に比べて、7月は2倍近くの139トンに増加していた。2006年は検査の強化や中国側が輸入を控えているため、台湾産が増えている。

ウナギの養殖はまず、天然のシラスウナギを捕ることから始まる。黒潮に乗って日本沿岸にたどり着いたウナギの子ども、シラスウナギを大量に漁獲してこれを育てるのである。養殖方法は、台湾と中国南部の広東省では池を掘っただけの露地養殖、日本と中国の福建省はハウス養殖が主流である。ハウス養殖は、ボイラーをたいて水温を約30℃に保っており、成長を早めることができる。

なお、ウナギの人工孵化は1973年に北海道大学において初めて成功し、2003年には三重県の水産総合研究センター養殖研究所が完全養殖に世界で初めて成功したと発表した。しかし人工孵化と養殖技術はいまだ研究中で、養殖種苗となるシラスウナギを海岸で捕獲し、成魚になるまで養殖する方法がいまだ主流となっている。自然界における個体数の減少、稚魚の減少にも直接つながっており、養殖産業自身も打撃を受けつつある。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 蒲焼
最高に美味しい!

ウナギの蒲焼丼。山椒の粉をかけて食べるウナギは高タンパクで消化もよく、日本料理の食材としても重要で、鰻屋と呼ばれるウナギ料理の専門店も多い。皮に生息地の水の臭いやエサの臭いが残ってるため、天然もの、養殖もの、問わずきれいな水に1日〜2日いれて、臭みを抜いたものを料理する。

夏バテを防ぐためにウナギを食べる習慣は、日本では大変古く、万葉集にまでその痕跡をさかのぼる。以下の歌は大伴家持による(「むなぎ」はウナギの古形。括弧内は国歌大観番号)。

痩人(やせひと)をあざける歌二首
石麻呂に吾(あれ)もの申す夏やせによしといふ物そむなぎ取り食せ(めせ)(3853)
痩す痩すも生けらば在らむをはたやはたむなぎを捕ると川に流るな(3854)
鰻が現在のようなかたちで一般に食べられるようになったのは江戸後期からで、特に蒲焼は江戸発祥の料理であることから、江戸の代表的食物とされる。蕎麦ほど徹底した美学はないものの、「鰻屋でせかすのは野暮」(注文があってから一つひとつ裂いて焼くために時間がかかる)、「蒲焼が出てくるまでは新香で酒を飲む」(白焼きなどを取って間をつなぐのは邪道。したがって鰻屋は新香に気をつかうものとされた)など、江戸っ子にとっては一家言ある食べものである。

なおウナギの血液にはイクシオトキシンという毒が含まれるため、生で食べることはできない。ただし熱を加えると変性し毒性が消えるので、加熱調理した分には危険はない。

刺身は危険なので食べないように。

ちなみに土用の丑の日や夏バテ予防に食べられるが実際はウナギの旬は冬で、秋から春に比べても夏のものは味がおちる。

また、古くから日本固有の俗信として、鰻と梅干は食いあわせとされる。

ウナギを食材とする料理には次のようなものがある。

白焼 - たれをつけずに炭火で焼く。ワサビ、卸大根またはショウガ醤油などをつけて食べる。


う巻き - 鰻巻き。ウナギの白焼きまたは蒲焼を芯にして巻いた卵焼きのこと。とき卵に出汁を入れ、出汁巻き卵をつくる要領でウナギを巻く。小口切りにして切り口が見えるように器に盛り、木の芽などを添えて供する。「う巻き卵」とも。稀に「ウナギのゴボウ巻き」をう巻きと呼ぶこともある。


蒲焼 - 日本で最もポピュラーな料理法。開いて頭と骨を取り去った身に串を打ち、たれをつけて焼く。関東では背開きにしていったん蒸し上げたものを焼くが(腹開きのうなぎを蒸すと串から身がはずれてしまうため背開きとなる)関西では腹開きにし、蒸さずに焼く。

当初は筒切りにしたウナギに縦に串を打ち、焼いたものに山椒味噌などを塗って屋台などで供されていた。その形が「蒲の穂」に似ていたことから蒲焼の名がついた。油が強い為、労働者などには喜ばれたが下賎な食べ物とみなされていた。一般に広まったのは開いて焼いたり蒸したりして油を落とすようになってからである。

日本で土用の丑の日にウナギの蒲焼を食べる習慣は江戸時代に平賀源内によって広まったという説が伝わっているが定かではない(夏にうなぎが売れない事をうなぎ屋が源内に相談したら、表にはるように土用の丑と書き渡されたところ売れるようになったとのこと)。近年では寒の土用の丑の日も広まりつつある。


鰻飯 - 御飯の上に蒲焼を乗せたもの。用いる食器によって鰻丼と鰻重に分けられる。食べる前にタレをかけ、山椒の粉を振りかけるのが一般的である。
ひつまぶしは名古屋名物のうなぎ飯の一種でうなぎの蒲焼を5ミリ〜8ミリ幅に細切りにしたものをおひつのご飯の上に載せて供される。食べ方は(1)おひつのご飯とうなぎをまぜて食べる。(2)それにわけぎと海苔の薬味をいれて食べる。(3)さらに出汁とわさびでウナ茶づけで食べる(この食べ方では、うなぎは蒸していない関西風を使う)。


ウナギの肝うざく - 焼いたウナギの切り身とキュウリ、ミョウガを使った酢の物

肝吸い - 肝臓を吸い物にする

うなぎの握り - うなぎの握り寿司。

うなぎボーン - うなぎの骨を揚げた菓子。

半助(はんすけ) - うなぎの頭部のことで、つまみにしたり豆腐と一緒に煮込んだりする。

うなぎパイ - 「ウナギパウダー」入りのパイ。浜松市名産の菓子(「夜のお菓子」というキャッチフレーズがある)。イギリスでは料理としてパイ生地にウナギのぶつ切りを入れて焼き上げる、料理としてのウナギパイが親しまれている。

ウナギは中国の広東料理、福建料理、上海料理などでも使われ、韓国でも食べる。ヨーロッパウナギやアメリカウナギなどの他のウナギもイタリア、スペイン、フランスなど南欧を中心に各地で食用にされている。


ウナギに纏わる伝説
日野市の住民はウナギを食べない。これは昔、村を多摩川の洪水から守ってくれたためといわれている。その話は、多摩川で洪水が起き堤防が決壊してもうだめかと思われたときに、どこからともなくウナギの大群がやってきて堤防に空いた穴をふさいだため、地元の住民がウナギを神として祭ったとされている。それは地元、日野宮神社に祭られているとされている。そのため地元住民は親子三代にわたってウナギを食べないという例もある。
posted by さかな博士 at 01:20 | 海と淡水の魚

ベラ

〓〓〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ベラとは、スズキ目・ベラ亜目・ベラ科 (Labridae) に分類される魚の総称である。ホンソメワケベラ、キュウセン、カンダイ、メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)など多くの魚を含む。


概要
4亜科・60属・500種類ほどが知られる大きな科である。全世界の熱帯から温帯に広く分布し、浅い海の砂底、岩礁、サンゴ礁に生息する。日本にも数多くの種類が分布している。

成体の大きさは全長10cmほどのホンソメワケベラから、2m以上に達するメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)まで種類によってちがうが、ふつう海岸で見られるのは全長20cmほどの種類が多い。体は細長くて縦に平たく、海藻やサンゴ、岩のすき間をすり抜けるのに都合がよい体型をしている。また、種類によっては体をくねらせて砂にもぐることもできる。

体表はスズキ類やイワシなどにくらべて粘液が多く、ぬるぬるしている。体色は種類によってさまざまで、白、黒、青、緑、橙、赤などの組み合わさった美しい体色の種類もいる。また、性別や成長の度合いによって体色がちがう種類もいて、同種でもオスとメス、幼魚と成魚で別種のようにみえる種類もある。

雌性先熟の性転換をすることが知られており、性転換して雄になった個体は雌を惹きつける派手な色彩に変化し、縄張り内の複数の雌と繁殖を行う。また、種類によっては生まれながらの雄もいる。前者を二次雄、後者を一次雄と呼ぶ。一次雄は集団産卵やスニーキングやストリーキングにより繁殖を行うが、二次雄と同じ派手な色彩に変化し、縄張りを持つこともある。

ほとんどの種類が肉食性で、丈夫な歯をもち、ゴカイや貝、甲殻類などを捕食する。また、ほぼすべての種類が昼行性で、夜は岩陰にひそんだり、海底の砂にもぐったりして眠る。同じようにして冬眠をおこなう種類もある。


利用
日本の沿岸魚としてポピュラーで、春から秋にかけてよく漁獲されるが、冬季のカンダイなど一部を除くと漁業価値は低い。特に釣りで多く漁獲されるが、関東では、「餌盗り」や「外道」として扱われ、釣ったその場で捨てられることもあるが、関西では高級魚として扱われ専門の遊漁船も出るほど人気がある。なお夜は休眠するので、あまり漁獲されない。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・煮付け・唐揚げ・南蛮漬け

身は柔らかい、いろいろな料理で食べられる。キュウセンは関東地方などの東日本では評価が低いが、関西以西ではギザミと呼ばれ、美味な魚として評価されていることが多い。


別名
クサビ、クサブ(長崎県)


分類
タキベラ亜科 Bodianinae - イラ、キツネダイ、タキベラ、カンダイなど
ブダイベラ亜科 Pseudodacinae - ブダイベラ
カンムリベラ亜科 Corinae - ニシキベラ、ホンソメワケベラ、ホシササノハベラ、アカササノハベラ、キュウセン、ホンベラ、カンムリベラなど
モチノウオ亜科 Cheilininae - メガネモチノウオ、テンスなど

おもな種類
イラ
全長40cmほど。背中はピンク色で顔と尾は青っぽく、背びれと尻びれは黄色っぽい。成長したオスの額はでっぱる。胸びれの上に黒っぽい斜めの線がある。

カンダイ
幼魚は体が赤く、背びれ、尻びれ、尾びれが黒、目から尾びれまで白い線が走る。成長すると全身が赤褐色になり見た目は全く別の魚になってしまう。成長したオスは全長60cm以上にもなり、額がでっぱるので「コブダイ」という別名もある。冬が旬で高級魚として扱われるが、中毒した例もあるらしい。

ニシキベラ
全長20cmほど。ホンベラによく似ているが腹部が青い。

ホンソメワケベラ
全長10cmほどの小型種。体側に黒い縦帯がある。他の魚の掃除をするので有名。

ホシササノハベラ ・アカササノハベラ
全長20cmほど。体色は褐色だがアカササノハベラは名のとおり赤みが強い。最近まで同種「ササノハベラ」として扱われていた。外洋に面した防波堤などでよく釣れるおなじみの魚。

キュウセン
本州以南に広く分布し、岩礁と砂底が入り混じったような環境に多い。メスは20cmほどで体色は黄褐色だが、成体のオスは30cmを超え、体色も黄緑色をしている。成長するにつれメスからオスへ性転換すると考えられている。オスメスとも赤い点線が縦に数本はいり、目から尾びれまでと背びれの根もとに黒い線が走っている。夜や冬は砂にもぐって休眠する。

ホンベラ
全長20cmほど。体色は緑が主体でキュウセンのオスに似ているが、体が小さく、黒い線もない。

メガネモチノウオ
インド洋から太平洋のサンゴ礁に分布する巨大魚で、ナポレオンフィッシュともよばれる。成長したオスは全長2mを超え、カンダイのように額がでっぱる。メスは全長1m以下で、額はでっぱらない。

テンス
全長30cmほど。体色は赤っぽく腹びれと尻びれは黄色っぽい。砂底にすんでいて、敵がくると一瞬で砂にもぐりこむ。
posted by さかな博士 at 23:18 | 海の魚

コイ

〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コイ(鯉)とは、コイ目・コイ科に分類される魚。急流でない川や池などに生息する淡水魚である。


特徴
外見はフナに似るが、頭や目が体に対して小さく、口もとに2対の口ひげがある。体長は 60 cm 程度だがまれに 1 m を超すものもいる。飼育された個体は体高が高く、動きも遅いが、野生の個体は体高が低くスマートな体つきで、動きもわりと速い。

もともとは中央アジアが原産だが、環境適応性が高く、現在は世界中に分布している。なお日本のコイは大昔に中国から移入された「史前帰化動物」とされたこともあったが、琵琶湖など各地に野生のコイが分布し、第三紀の地層から化石も発見されていることから、やはり古来から日本に自然分布していたとされた。


生態
川の中流や下流、池、湖などの淡水域に生息する。飼育されたコイは流れのある浅瀬でも泳ぎまわるが、野生のコイは流れのあまりない深みにひそんでおり、産卵期以外はあまり浅瀬に上がってこない。滝を登るということがよく言われるが、コイはジャンプが下手で滝を登ることはない。ただし小型の物は2m程度の高さまでジャンプすることがある。

生命力は極めて強い、長寿であるのはさることながら、汚い水でも平気で生きられる程の環境適応能力があり、しかも水から上げてしばらく水の無いところで置いていても、他の魚に比べて長時間生きられるようである。

食性は雑食性で、水草、貝類、ミミズ、昆虫類、甲殻類などなんでも食べる。口に歯はないが、のどに咽頭歯という歯があり、これで硬い貝殻なども砕き割ってのみこむ。なお、コイには胃がない。

産卵期は春から初夏にかけてで、この時期になると大きなコイが浅瀬に集まり、バシャバシャと水音を立てながら水草に産卵・放精をおこなう。一度の産卵数は50万-60万ほどもある。卵は付着性で水草などにくっつき、数日のうちにふ化する。

稚魚はしばらく浅場で過ごすが、成長につれ深場に移動する。魚にしては長寿の部類で、平均20年以上、まれに70年を超す。鱗の年輪から推定された最長寿命記録は220年だが、これは信憑性が疑問視されている。


文化
黒以外のコイを色鯉(イロゴイ)、特に赤い鯉を緋鯉(ヒゴイ)、特に鑑賞魚として色彩や斑点など、体色を改良されたものを錦鯉(ニシキゴイ)という。特に錦鯉にはその模様によって多くの品種があり、紅白、大正三色、昭和三色、黄金、浅黄などがある。

錦鯉は飼育用として人気が高く、斑点模様、色彩の鮮やかさ、大きさ、体型を価値基準として高額で取引されている。また、鱗が大きくて部分的にしかないドイツゴイも移入されている。

また、錦鯉は日本の国魚である(後述、錦鯉を参照)。これに対して、ふつうの黒色のコイは烏鯉(カラスゴイ)または黒鯉(クロゴイ)、特に野生のコイはノゴイとよばれる。なお飼育型のコイは尾びれの下半分が赤く染まっているものが多く見られる。

コイは飼育だけでなく、川やダムなどに放流されることも多い。コイは体が大きくて見栄えがするため、「コイが住めるほどきれいな」水域という趣旨で自治体レベルでの放流もよく行われる。しかし、コイはもともと汚染に強いので、「コイがすんでいる=きれいな水」ではない。

市街地の汚れた河川を上から眺めれば、ボラと放流されたコイばかりが目につくということが多々ある。しかもコイは各種水生生物を貪欲に食べてしまうので、往々にして河川環境の単純化を招く。生物多様性の観点からすれば、もともとコイがいない水域にコイを放流するのは有害ですらある。

釣りの対象魚としては、日本の湖沼河川においてバスフィッシング、ヘラブナ釣りなどに並んで人気のある魚で、釣り場では置き竿を林立させている光景が良く見られる。

鯉はやはり大きく育つ点に釣魚としての魅力があり、その強力な引きに醍醐味がある一方、中小型はビギナーでも楽しめる。狙い方は練り餌を用いた吸い込み釣りや、ぶっこみ釣り、浮き釣りが基本だが、まれに多魚種狙いであたることもある。

餌は甲殻類やミミズ、タニシ、そしてサツマイモや、マッシュポテトに小麦粉を加えた練り餌など、バリエーションは多彩である。竿やリール、糸などは強力なものが必要だが、高い道具は必ずしも必要ではない。しかし、専門に狙っていくとやはり高級な道具を使ったほうが良い。基本的に回遊している鯉を待ち伏せるような「待ち」の釣りなので、のめり込んだ人は夜どおし狙うことも多い。


中国では、「鯉が滝を登りきると龍になる登龍門という言い伝えがあり、古来より尊ばれた。その概念が日本にも伝わり、江戸時代に武家では子弟の立身出世のため、武士の庭先で端午の節句(旧暦5月5日)あたりの梅雨期の雨の日に鯉を模した鯉幟(こいのぼり)を飾る風習があった。

明治に入って四民平等政策により武家身分が廃止され、鯉幟は一般に普及した。現在ではグレゴリオ暦(新暦)5月5日に引き続き行なわれている。

プロ野球の広島東洋カープの球団名は、広島城の異名・鯉城(りじょう)にちなむ。


美味さ  ★ ★ ★ ★ ★
食べ方  アライ・コイコク・甘露煮
毒     胆嚢(たんのう)に毒性あり

コイは生命力が強い魚で、滋養があるとされ、妊婦などの栄養補強にもよいとされる。

食材としてのコイは、福島県からの出荷量が最多である。

捕獲したコイはきれいな水を入れたバケツの中に半日-1日程入れて泥を抜かないと泥くさい。捌く時は濡れた布巾等で目を塞ぐとおとなしくなる。

ただしコイの胆嚢(苦玉)は苦く、これをつぶすと身に苦味が回るため注意して捌かなければならない。そればかりか胆嚢には毒性があり下痢や嘔吐をすることがある。その反面、視カ低下やかすみ目などに効果があるとされ、鯉胆(りたん)という生薬名で錠剤にしたものが販売されている。

日本では鯉こく(味噌で煮込んだ汁)、うま煮(切り身をさとう醤油で甘辛く煮付けたもの)、甘露煮にしたり、さらには洗いにして酢味噌や山葵醤油を付けて食べる。また、鱗を唐揚げし、スナック菓子のように食べることもある。中華ではから揚げにしてあんをかけて食べる。

中欧や東欧では古くからよく食べられており、ポーランドでは伝統的なクリスマスの夕食にはコイが欠かせない。東欧系ユダヤ教徒の魚料理「ゲフィルテ・フィッシュ」の素材としても、コイがよく用いられた。しかし北米では、コイは水底で餌を漁るために泥臭いとして敬遠されており、釣り(遊漁)の対象魚とはされても食材として扱われることは極めて稀である。


錦鯉

日本庭園にて錦鯉は、普通の鯉を観賞用に養殖した変種である。

中国の西晋時代(4世紀)の書に、さまざまな色の鯉について言及されているが、錦鯉を育てることは19世紀の新潟県で始まったと一般的に考えられている。田で働く農民が、一部の鯉が他のものより明るい色をしているのに気づき、それを捕まえて育てたとされる。

(通常であれば他よりも明るい色は鳥やその他の捕食者に見つかりやすいため、その魚は生存しにくくなる。)それ以降養殖は進み、20世紀までには数多くの模様が開発された。もっとも顕著なものは赤と白の「紅白」と呼ばれるものである。1914年の東京博覧会に出品されるまでは、開発の程度が世に知られることはなかった。この東京博覧会から、錦鯉への関心は日本中で爆発的に広まった。

さらに、錦鯉を飼う娯楽はプラスチック袋の発明以降世界に広まり、飛行機や船の技術の進歩により、錦鯉の輸出は速く安全なものとなった。これらの要因により、錦鯉を低い損耗率で、世界中へ輸出できるようになった。錦鯉は今や、ほとんどのペットショップで広く売られており、専門のディーラーを通せば特に高い品質のものを買うこともできる。

なお、以後新潟県では錦鯉の養殖が国内でも有数に盛んになるが、2004年の新潟県中越地震により、旧山古志村を始め、一時壊滅的な被害を受けている。また、コイヘルペスウイルスにより廃業になった業者もいる。


錦鯉の変種
錦鯉の変種は、その色、模様、鱗の有無で見分けることができる。まず主な色としては、白、黒、赤、青、緑、黄色、紫およびクリーム色がある。また、錦鯉には鱗に金属のような光沢があるものがあるが、こういったものは金鱗・銀鱗と呼ばれる。

また、ほとんど全ての種に対して鱗のない変種がある。日本のブリーダーはそれらをドイツゴイと呼んでおり、日本産の錦鯉とドイツ産のカガミゴイを交配することで鱗のない変種を作り出している。

それらドイツゴイには側面に大きな鱗を持つものもいるが、まったく鱗のないものもいる。また、バタフライコイ(1980年代に開発された、長くゆったりと垂れるひれが特徴的)は、実際にはアジアコイとの交配種であり、本物の錦鯉とはみなされていない。

可能な変種は限りないが、ブリーダーは特定のカテゴリーで識別し命名している。もっとも知られたカテゴリーは御三家である。御三家とは、紅白、大正三色、および昭和三色の三つである。日本のブリーダーは錦鯉を育てることにかけては何世代もの知識と経験を有している。どの個体が数百ドルの値打ちがあり、どれが数千ドルになるかすら分かっているのだ。


主な錦鯉の品種一覧名前のついた主な変種は次の通り:

紅白 − 白い肌に赤い模様がある。最もポピュラーな品種。
大正三色 − 白い肌に赤と黒の模様がある。
昭和三色 − 黒い肌に赤と白の模様がある。
浅黄 − 上面に薄青い鱗があり、下部に赤い鱗がある。
秋水 − 部分的に鱗がついた浅黄の変種。
べっ甲 − 白、赤、黄色の肌に黒い模様がある。
移り物 − 赤、白、または黄色の模様がある黒いもの。
五色 − ほとんど黒で、赤、茶色、青のアクセントが入ったもの。
黄金 − 無地のもの。普通のものか金属光沢がある。色には赤、橙、プラチナ、黄、クリームなど。
変わり物 − その他のタイプのもの。


鯉の飼育
普通の鯉は頑丈な魚で、錦鯉もその頑丈さを受け継いでいる。小さな器から大きな屋外の池までどんな場所でも飼える。ただし、鯉は90センチメートルまで育つことがあるため、鯉の大きさに見合う水槽または池が必要になる。

伝統的な屋内用アクアリウムは、丸いプラスチックの桶ほどには好ましくない。鯉は冷たい水を好む魚であるため、夏に水が暖かくなる地方では池を1メートル以上の深さにするのが望ましい。冬に寒くなる地方では、全体が凍ってしまわないように池を少なくとも1.5メートルにするのは良い考えである。空気バブラーと桶形ヒーターを備えた広い場所に置くのもよい。

錦鯉は明るい色をしているので、捕食者に対しては格好の標的となる。紅白は池の深緑色に対比したとき、視覚的な晩餐のベルのようなものである。サギ、カワセミ、アライグマ、ネコ、キツネ、およびアナグマなどには、池中の鯉を食べつくしてしまう能力があると言ってもよい。

適切に設計された屋外の池は、サギが立てないだけの深さと、哺乳類の手が届かないような水面上のオーバーハング、および上空からの視線を遮るために上を覆う木陰を備えている。

池の上面を網やワイヤーで囲う必要もあるかもしれない。但し、山間に近い場合、稀に絶滅危惧種の水辺を好む野鳥がかかる事があり網は避けた方が良い。また池は、水を清潔に保つためのポンプと濾過システムを備えていなければならない。

鯉は底で餌をとる魚であるが、沈む餌は食べ残しが水質を悪化させるおそれがあるため、単に栄養バランスが取れているだけではなく、水に浮くように作られているも餌を与えると飼育の手間がかからないとされる。

水に浮く餌を与える場合には彼らが餌を水面近くで餌を食べている間に、寄生虫や潰瘍がないかチェックすることもできる。鯉は餌をくれる人を識別するので、餌の時間になると集まってくる。

彼らは手から餌を食べるように教えることもできる。冬には消化器系の動きが遅くなりほとんど停止するので、餌はほとんど食べなくなり、底の水草をかじる程度になる。春になり水が温まるまでは食欲は戻らない。

日本では1990年代ころから観賞魚として熱帯魚が主流になってきているが、海外では錦鯉人気が上がってきている。インターネットの普及に従い、インターネット販売も広まっている。

産卵、孵化、稚魚の飼育などの方法は金魚と同じでよい。ある程度成長するまで金魚との識別が困難であるため、鯉と金魚を区別したい場合は、金魚と別の容器で飼育することが望ましい。


錦鯉の放流と生態系の破壊問題
近年環境問題が重視されるようになって河川の環境保護等に力が注がれている。そうした活動のうちに自然の河川に魚を放流する事業があるが中には地元の固有種とは関係の無い錦鯉等本来自然界に存在すべきでない改良品種までもが放流される事が多くなっている。

錦鯉の自然界への放流に因って地元の固有種との交雑が起こり、何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅が懸念されている(遺伝子汚染)。この放流問題は人間の自然への観念の低下によりまたブラックバス問題の影になって余り重視されていない。

このことは人間が自然を固有の歴史ある貴重な財産であることを忘れ、単にきれいにならば、単に魚がいれば良いなどと考えるようになったのが原因と指摘する声もある。

この問題はメダカに関してもいえることである
posted by さかな博士 at 02:54 | 湖・川の魚

ボラ

〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ボラ(鯔)は、ボラ目・ボラ科に分類される魚の一種。ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚で、海辺では身近な魚の一つである。食用に漁獲もされている。

特徴
全長80cm以上に達するが、沿岸でよく見られるのは数cmから50cmくらいまでである。体は前後に細長く、断面は前半部で背中側が平たい逆三角形、後半部では紡錘形である。

背びれは2基で、前の第一背びれには棘条が発達する。尾びれは中央が湾入する。上下各ひれは体に対して小さく、遊泳力が高い。体色は背中側が青灰色-緑褐色、体側から腹側は銀白色で、体側には不明瞭な細い縦しまが数本入る。なお、ボラ科魚類には側線が無い。

鼻先は平たく、口はそれほど大きくない。唇は細くて柔らかく歯も小さいが、上顎がバクの鼻のように伸縮する。目とその周辺は脂瞼(しけん)と呼ばれるコンタクトレンズ状の器官で覆われる。ボラ科の近縁種で、同じく大型魚となるメナダとの区別点の一つはこの脂瞼の有無である。


生態
西アフリカ沿岸域を除く、全世界の熱帯・温帯の海に広く分布し、日本でも北海道以南で広く見られる。

河口や内湾の汽水域に多く生息する。基本的には海水魚だが、幼魚のうちはしばしば大群を成して淡水域に遡上する。水の汚染にも強く、都市部の港湾や川にも多く生息する。

全長が同じくらいの個体同士で大小の群れを作り、水面近くを泳ぎ回る。釣りの際の撒き餌に群がるなど人間の近くにもやって来るが、泳ぎは敏捷で、手やタモ網で捕えるのは難しい。また、驚いた時などはよく海面上にジャンプし、全長の2-3倍ほどの高さに跳びあがる。


食性は雑食性で、水底に積もったデトリタスや付着藻類をおもな餌とする。水底で摂食する際は細かい歯の生えた上顎を箒のように、平らな下顎をちりとりのように使い、餌を砂泥ごと口の中にかき集める。

石や岩の表面で藻類などを削り取って摂食すると、藻類が削られた跡がアユの食み跡のように残る。ただしアユの食み跡は口の左右の片方を使うためヤナギの葉のような形であるが、ボラ類の食み跡は伸ばした上顎全体を使うので、数学記号の∈のような左右相称の形をしている。

これは水族館などでも水槽のガラス面掃除の直前などに観察できることがある。餌を砂泥ごと食べる食性に適応して、ボラの胃の幽門部は丈夫な筋肉層が発達し、砂泥まじりの餌をうまく消化する。

天敵は人間の他にもイルカ、ダツやスズキ、大型アジ類などの肉食魚、サギ類やカワセミ、アジサシ、ミサゴ、トビなどの魚食性の水鳥がいる。

10月-1月の産卵期には外洋へ出て南方へ回遊するが、外洋での回遊の詳細や産卵域、産卵の詳細などは不明な点が多い。卵は直径1mmほどの分離浮性卵で、他の魚に比べて脂肪分が多く、海中に浮遊しながら発生する。卵は数日のうちに孵化し、稚魚は沿岸域にやってくる。


別名
イセゴイ(関西弁)、ナタネボラ(愛媛県)、マボラ(広島県)、ツクラ(琉球語)、クチメ、メジロ、エブナ、ハク、マクチ、クロメ、シロメなど

日本では高度経済成長以降、沿岸水域の汚染が進み、それに伴って「ボラの身は臭い」と嫌われるようにもなったが、それ以前は沿岸でまとまって漁獲される味のよい食用魚として広く親しまれ、高級魚として扱った地域も少なくなかった。そのため各地に様々な方言呼称がある。


出世魚
また、ブリやクロダイ、スズキなどと同様に、大きくなるにつれて呼び名が変わる出世魚にもなっている。

関東-オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

関西-ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

高知-イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ

東北-コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ

「トド」は、「これ以上大きくならない」ことから「とどのつまり」の語源となった。
「イナ」は若い衆の髷の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことから、「いなせ」の語源とも言われる。また、「若い衆が粋さを見せるために跳ね上げた髷の形をイナの背びれの形にたとえた」との説もある。

利用
刺し網、定置網など、各種の沿岸漁法でほぼ年中漁獲される。石川県七尾湾沿岸の「ボラ待ちやぐら」など、地域独特の漁法もある。釣りでも漁獲できるが、吸いこむ摂食形態のため釣り上げるにはコツが要る。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 唐揚げ・煮付け・塩焼き

その食性から汚染した水域で採れるものは臭みが強く、食用には適さない。水質の良い水域のものや外洋の回遊個体は臭みが少なく、特に冬に脂瞼の回りに脂肪が付き白濁した状態になる「寒ボラ」は美味とされる。

身は歯ごたえのある白身で、血合が鮮やかな赤色をしている。刺身、洗い、味噌汁、唐揚げなど様々な料理で食べられる。刺身などの際は鱗と皮膚が厚く丈夫なので剥ぎ取った方がよい。臭みを消すにはレモン汁や酢味噌や柚子胡椒が用いられる。


身だけではなく、厚い筋肉が発達した胃壁も「ボラのへそ」「そろばん玉」などと呼ばれ、ニワトリの砂嚢(砂肝、スナズリ)を柔らかくしたような歯ごたえで珍重される。よく水洗いした上で塩焼きや味噌汁などで食べられる。

また、メスの卵巣を塩漬けし乾燥させたものがカラスミで、冬季の回遊ルートにあたる西日本各地や台湾、スペインなど世界各地で作られている。また、ギリシア料理ではボラの卵をタラモサラタに用いる。よって卵巣を利用する地域では特に大きなメスが珍重される。
posted by さかな博士 at 01:48 | 海の魚

ナマズ

〓〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ナマズ(鯰)は、ナマズ目ナマズ科、あるいはコイ目ナマズ亜目ナマズ科に属する淡水魚。頭と口が大きく、目が小さい。口ひげは4本(稚魚は6本)。鱗がなく、粘液で体表が覆われている。全長は30〜50cm。また、ナマズは、ナマズ目に属する魚類の総称でもある。


同属の魚は、世界に約17種があり、日本には、マナマズ、ビワコオオナマズ、イワトコナマズの3種が在来種として生息する。一般にナマズと呼ばれる魚はマナマズを指し、後の2種は琵琶湖固有種である。

霞ヶ浦には北アメリカ原産のチャネルキャットフィッシュ(通称アメリカナマズ)が、沖縄には東南アジア原産のヒレナマズが定着し、外来生物法の規制対象となっている。

また、ギギやギバチ、アカザなどの在来魚のほか、鑑賞魚として人気があるコリドラスやプレコもナマズ目である。


生態
川の流れのゆるやかな中・下流域の淵や、湖沼、池の泥中に生息する。 夜行性であり、昼間は物陰にじっとしている。肉食魚であり、小魚やエビ、カエルなどを捕食する。非常に貪欲で、ほとんど自分の体と変わらない大きさのものも丸飲みにする。

ナマズは5月はじめから梅雨にかけて産卵を行う。産卵期には群れをなして浅い水域に集まり、水草などに産卵する。



美味さ  ★ ★ ★ ★
食べ方 ?
普通食べない

身は白身でクセが少なく、フライや蒲焼きなどにすると美味である。ただし日本では現在、京都府や滋賀県また関東では埼玉県など一部の地域を除き、一般的には食材としての市場での流通が目的で捕獲されることは少なく、そのため、養殖が行われて食用に出荷しているところもある。

しかし、市場で流通する量は少ない。ただし、かつては農村部などを中心に、自家消費のため捕獲が行なわれる地域が多かった。また、蒲鉾の原料として使われたこともあった。

一方、アメリカ合衆国南部ではフライなどにして淡水産のナマズ類を広く食用にし、市場で多くが流通し、アメリカ産のほか養殖されたベトナム産も流通している。


ナマズと文化
日本では市場で多く流通している食用魚ではないとはいえ、食用に捕獲されることが多かったことから、古くからその姿がユーモラスに思われ、親しまれてきたとはいえる。このため、伝統的な郷土玩具でもナマズを題材にしたものが見られる。近代以降は漫画で描かれる題材ともされ、小学館の漫画雑誌の一部でも、ナマズを模ったシンボルマークが用いられ、表紙などに描かれている。


禅の問答では、ぬめった皮膚のナマズを表面が滑らかなヒョウタンでいかに押さえるかを絵画で問うものがあり、ヒョウタンを持った人物とナマズとが描かれたそのような絵画を「瓢鯰図(ひょうねんず)」という。

ナマズを釣りの対象とする場合、その肉食で貪欲な性質を利用し、小型のカエルを釣り餌として、片足から吊り下げる形で釣り針に通して付け、それを水面で上下に動かす、「ぽかん釣り」と呼ばれる方法が用いられる。

日本では、地震の前にナマズが暴れるとする俗説が定着しており、微振動や電流などに反応しているとも言われるが、その関連性や科学的機序などは明らかになっていない。また、地面の下には大きなナマズがいて、それが暴れることで地震が発生するとする迷信が古くからあり、一般的に知られている。

1937年〜1988年に名古屋鉄道(名鉄)で運用されていた850系電車は、その姿形から「ナマズ」と呼ばれ親しまれた。


ナマズの飼育
以下はマナマズ(一般的な日本ナマズ)の飼育法について述べる。


飼育器具

水槽 : ガラスとアクリルがあるが、マナマズでも40cm程度まで成長すると突進力もかなりのものとなるため、最終的には衝撃に強いアクリル水槽が好ましい。

稚魚なら60cm水槽での飼育を開始し、35cmを超えたあたりで90cm水槽に切り替えるのが一般的か。 直射日光を避け静かで安定した場所に設置すること。

ろ過器:与える食料にも依るが肉食魚で糞の量もそれなりにあるため、ろ過容量が大きい上部式ろ過器が好ましい。

隠れ家:ストレスを与えないためにも、体の半分以上が隠れられる管などを入れる。

なお、夜行性のためライトを使う場合は照射しすぎに注意。高温に弱くヒーターは基本的に不要。底砂(砂利)などはお好みで。


水草から顔を出している稚魚基本的に混泳は同種・他種ともに不可。単体飼育となる。

餌は市販の底棲肉食魚用人口餌や、金魚等の生餌、ハツやササミといった肉類を適量与える。

生餌を使用する場合は感染症を防ぐために一週間ほど別水槽で薬浴させてから餌として投入すること。与える餌の量にも依るが1週間に1度、1/3程度の水換えを行う。


病気など
擦り傷や白点病、尾腐れ病などに罹患した場合、早めの塩水浴を行う。2%程度の食塩水でもかなりの殺菌効果が見込める。専用の魚病薬を用いても良いが、ナマズは薬品に弱いため、規定量の1/4〜1/3程度の使用に留めた方が無難。
posted by さかな博士 at 16:37 | 湖・川の魚

ホウボウ

〓〓〓〓.gif
ホウボウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ホウボウ(竹麦魚、魴鮄<魚へんに方・魚へんに弗>・学名Chelidonichthys spinosus・英名Gurnard)とは、カサゴ目・ホウボウ科に分類される魚。変わった外見と動作が特徴の海水魚で、美味な食用魚でもある。

成魚の全長は40cmほどで、日本近海に分布するホウボウ科の魚では最大の種類である。

頭が大きく、尾に行くにしたがって細くなる円筒形をしている。腹面は白いが背面は灰褐色と赤のまだら模様をしている。頭部は硬い骨板におおわれ、とがった鼻先の下に大きな口が開く。胴体はザラザラした細かい鱗におおわれる。

胸びれは半円形で大きく、翼のように水平方向に広がる。色は鮮やかな青緑色で、青の縁取りと斑点に彩られている。胸びれの一番下の軟条3対は赤く、遊離して太く発達しており、これを脚のように動かして海底を「歩く」ことができる。ホウボウの名はこのようにして「方々」歩き回るところから来たと言われている。


腹びれも三角形で大きいが、胸びれの直下であまり目立たない。背びれは2つあり、前の背びれは三角形にとがる。後の背びれと尻びれは長方形をしている。尾びれは三角形で、後端に青い縁取りがある。

魚ではあるが飛行機か昆虫類にも似た体型と、鮮やかな体色をもっている。

また、うきぶくろでグーグーと音を出して鳴くことができ、ホウボウという和名はこの鳴き声からつけられたという説がある。ホウボウのうきぶくろを指して「鳴き袋」ともよぶ。

北海道南部以南から黄海、東シナ海、南シナ海まで分布する。水深100-200mほどの砂泥底に多く生息するが、生息域は浅い海から水深600mほどの深海まで幅広い。

移動時は胸びれをたたみ、体をくねらせて泳ぐが、獲物を探す時は胸びれを広げ、脚のように変化した胸びれの軟条3対で砂泥底を歩くように泳ぐ。この軟条の先で味を感じることができ、砂にもぐった獲物を探る。食性は肉食性で、エビ、カニ、小魚などを大きな口で捕食する。


繁殖期は春で、浮性卵を産卵する。卵はプランクトンとして浮遊し、数日のうちにふ化する。ふ化した稚魚もしばらくは浮遊し、他のプランクトンを捕食しながら成長するが、やがて海底で生活するようになる。幼魚は全身が黒いが、大きくなるにつれ体が赤っぽく、胸びれが緑になってゆく。


旬は冬で、おもに底引き網で漁獲されるが、イトヨリダイやヒラメ、カレイなどと共に釣りで漁獲されることもある。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・煮付け・唐揚げ・塩焼き・鍋料理・干物
かなり美味しい!
カナガシラなどに比べて頭部が小さくて身も多い。身は白身だが生では薄いピンク色がかっており、旨みと歯ごたえがあって美味。料理法も多種多様である。


別名
キミ、キミヨ、キミウオ(石川県から青森県にかけて)、ドコ(秋田県)、カナガシラなど

近縁種にカナガシラがいるが、ホウボウも地方によっては「カナガシラ」とよばれる。頭が固い骨板でおおわれていることから「金頭」である。
中東のほうでは、飛行機や凧を意味する「タイヤール」と呼ばれることもある。


近縁種
ホウボウ科の魚は熱帯から温帯にかけてのやや深い海に広く分布し、140種類ほどもいる。

日本近海ではホウボウ属(Chelidonichthys 属)の種類は少ないが、カナガシラ属(Lepidotrigla 属)とソコホウボウ属(Pterygotrigla 属)の種類が多い。胸びれの模様や頭部のとげなどが種類によって非常に変異に富んでいる。

どれも底引き網で多く漁獲され食用になる。肉質は良いが可食部が少ないので、小型のものは蒲鉾など魚肉練り製品の原料としても使われる。

カナガシラ Lepidotrigla microptera

全長30cmほど。口先には2本の短いとげが突き出る。胸びれがやや小さく、胸びれを含めた体上面が一様に赤っぽい。第1背びれに大きな鮮紅色の斑点がある。多くの近縁種がいる。
ソコホウボウ Pterygotrigla hemisticta

全長30cmほど。口先に1本、鰓蓋に1対のやや長いとげがあり、目も大きめ。第1背びれに大きな黒い斑点がある。ホウボウやカナガシラより深い海に生息する。多くの近縁種がいる。
posted by さかな博士 at 10:54 | 海の魚

サワラ

〓〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サワラ(鰆)は、スズキ目サバ科 Scombridae に属する海水魚。体長1 m。成長するに従って、サゴシ(サゴチ)、ナギ、サワラと呼び名が変わる出世魚である。主に食用で、春が旬。


特徴
魚食性で、小魚などを食べる。成長すると体長 1 m、体重は 7 kg 程になる。産卵期は春で何回かに分けて産卵をする。いわゆる出世魚で、成長するにしたがって、呼び名が変わる。40〜50 cm までをサゴシあるいはサゴチ、50〜60 cm までをナギ、1 m ぐらいまでをサワラと呼ぶ。細身の魚であり、サゴシは狭腰、サワラは狭腹の意味である。


大きく分けて北海道南部から日本海、黄海、東シナ海に分布する系群と、瀬戸内海から西日本太平沿岸に分布する系群がある。前者は黄海、後者は瀬戸内海を産卵場としている。


近縁種
サワラ属 Scomberomorus には、約18 種が含まれる。そのうち日本近海ではサワラ S. niphonius の他に以下の4 種が見られる。


オーストラリア・スポッテッド・マッケレル Australian spotted mackerel S. munroi
オーストラリア近海に生息する。オーストラリアサワラとも。
キング・マッケレル King mackerel S.cavalla
体長180 cm に達する。オオサワラとも。
スパニッシュ・マッケレル Spanish mackerel S. maculatus
メキシコ湾に生息する。

漁業
刺し網、定置網、引き縄などで捕る。種苗生産が行われているが、最初から他の魚の稚魚を食べ、共食いも激しい。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・西京焼き
鍋物・フライ・タタキ
かなり美味しい!
夏以外は美味いが、旬は「鰆」と漢字で書くとおり春(3〜5月)である。日本では一般に塩焼き、西京焼きなどで食べるが、岡山県周辺では鮮度の良いものを刺身で食べる。見た目は白く白身魚として取り扱われる事も多いが、成分から見ると赤身魚である。香川県などではサワラの卵巣を使ってカラスミをつくる。

中国では「鮁魚」、「藍点馬鮫」などといい、蒸し魚、煮魚などにする他、大連などでは餃子の具にもする。台湾では、蒸し魚などの他、切り身を天麩羅にしたり、その天麩羅をとろみスープに入れたりすることが多い。
posted by さかな博士 at 19:24 | 海の魚

ライギョ

〓〓〓〓.gif
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ライギョ、(雷魚)は、スズキ目 タイワンドジョウ科に属する魚で、カムルチー、タイワンドジョウなどをまとめて呼ぶときの一般名。カムルチーとタイワンドジョウの形態はよく似ており、細長い体で、頭部も長く、ヘビの頭部に似ていることから、英語では "Snakehead" と呼ばれる。


概要
ライギョの口は、下顎が発達した独特の形をしており、歯が発達している。背ビレと尻ビレが長く、腹ビレは小さい。これらは、もともとユーラシア大陸、特に東アジアに分布し、日本には人為的に導入された外来種である。導入当時には「チョウセンナマズ」と呼ばれた。

中国や朝鮮半島などでは食用にし、養殖も盛んである。しかし、有棘顎口虫の中間宿主のため生食は危険である。また、ルアーを用いた釣りの対象魚としてよく知られている。黄褐色の体に大型の鱗、大きな黒褐色の斑紋があり、ニシキヘビの模様のようで美しいため、観賞魚として飼育されることもある。

湖沼や河川の中下流域で流れが緩やかで、蓮の葉などの水生植物が生い茂ったところに好んで生息する。獰猛な魚で、基本的に魚食性。他に、カエル、エビなどの甲殻類、昆虫なども食べる。水底にじっと潜み、通りかかる獲物に飛びかかる。摂食活動は朝や夕方の薄暗い時間帯に活発。

雷魚の名の由来は、一般に、天候が悪く暗いときや、水が濁っているときなどに行動が活発になることから、雷を呼ぶ魚、雷魚と呼ばれる説、獰猛な性格で、雷が鳴るまでくわえた獲物を離さないとする説などがある。

この仲間は、えらに近接した頭部の腔所に、上鰓器官(じょうさいきかん、suprabranchial organ)と呼ばれる血管の発達した粘膜のひだがあり、空気呼吸を行うことができる。水面に口を出して口の中に空気を取り入れ、空気から直接酸素を摂取する。

このため、水中の溶存酸素が少ない劣悪な環境でも生存できる。また、摂氏10度前後の気温であれば、3〜4日程度なら水から出ていても生きているという。ただし、上鰓器官内部の空気を入れ替えるのに際し、一旦ここを水で満たして古い空気を追い出し、それから水を排出して新しい空気を吸い込む機構上、また二酸化炭素は主にエラから水中に排出している点から、水の外で完全にうまく呼吸ができているわけではない。

また、エラからは必要な酸素を十分得ることができないため、網などにかかって空気呼吸が阻害されると溺れ死ぬ。上鰓器官を持つ魚には、近縁のスズキ目キノボリウオ亜目(アナバス類)がある。

繁殖に際しては親が水草で巣を作り、ここで卵や稚魚を保護するため、水草が生えている所で繁殖し、護岸されたところでの繁殖は殆ど出来ず、昨今ではその影響で個体数を減らしてきている。


分類上の位置
英名の "Snakehead" は、雷魚以外にも、他のタイワンドジョウ属、場合によってはタイワンドジョウ科の魚を一般に呼ぶ名前にもなっている。タイワンドジョウ科には、2属が含まれ、日本に分布する2種が含まれるタイワンドジョウ属は、この2種以外にも東南アジアからインドにかけて数種が知られている。もう1つの属はアフリカ産の3種を含む。ドジョウの名が付いてはいるが、コイ目 ドジョウ科に分類されるドジョウとは全く異なる魚である。

タイワンドジョウ亜目にはタイワンドジョウ科だけが含まれるが、タイワンドジョウ科の分類上の位置づけについては何種類かの解釈がある。ここで用いているスズキ目タイワンドジョウ亜目とする分類以外に、タイワンドジョウ亜目を近縁のキノボリウオ亜目に含めてしまい、スズキ目キノボリウオ亜目タイワンドジョウ科とする分類、逆にスズキ目から分離させて、単独でタイワンドジョウ目にする分類などもあります。


種ごとの特徴

カムルチー
カムルチーは、学名 Channa argus、英名 Snakehead、Spotted snakehead。「カムルチー」(가믈치)は朝鮮語での呼称。
日本全国の湖沼、川の流れのゆるい中下流域などに生息する。もう1種のタイワンドジョウは日本での分布が限られていることから、ライギョと呼ばれているのは、カムルチーであることが多い。様々な環境に適応可能で、成長が早い。生まれて2年で体長 30 cm 程になり、性的に成熟し、繁殖可能になる。90 cm程度まで成長する。

中国と朝鮮半島南西部が原産地の中国亜種 Channa argus ssp. argus と、ロシア 沿海地方(ハンカ湖、アムール川)などが原産地のアムール亜種 Channa argus ssp. warpachowskii がいる。日本にいるのは、中国亜種で、これは他にも米国などに移入されている。アムール亜種は、ウズベキスタン、カザフスタンにあるアラル海沿岸の川に移入され定着した。移入先の各地で生態系に大きな影響を与えているといわれる。


タイワンドジョウ
タイワンドジョウは、学名:Channa maculata。中国南部、ベトナム、フィリピンなどが原産地。 20〜60 cm 程度になる。日本では近畿地方を中心に分布。


コウタイ
コウタイは、学名 Channa asiatica、英名 Small snakehead。
台湾島、海南島、長江流域以南の中国が原産地。日本へは台湾島から沖縄県に移入(沖縄県から大阪府にも移入)。


全長は約 30 cm。やや小型の種類で、体形はタイワンドジョウやカムルチーに類似するが、腹鰭がないことや、尾柄に黄褐色の縁取りのある黒色眼状斑がひとつあることで区別できる。小魚、小型の甲殻類、水生昆虫を主に食べる。夜行性。
湖沼にも生息するが、河川の流れのあるところを好む。原産地では山間部の流れに多い。


繁殖期は4〜6月。産子数は 1000 以上。水草の上に薄黄色の粘着性の卵を産み付けるが、営巣習性はない。


美味さ  ★ ★ ★ ★
食べ方 ?
普通食べない。
食材としては、白身で淡白であり、小骨も少ないため、日本人にも食べやすい味である。中国では、スープにすることが多いが、土鍋煮込み、炒め物などにもされる。

なお、カムルチーは中国語で「黒魚」(ヘイユー、hēiyú)と呼ばれる事が多いが、広東語では「生魚」(サーンユー、saangyu)と呼ばれており、標準的な中国語で刺身を意味する「生魚片」(ションユーピエン、shēngyúpiàn)と混同しやすい。刺身などの生食は有棘顎口虫の危険があるので、絶対に避けるべきである。

posted by さかな博士 at 12:19 | 湖・川の魚
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。