スズメダイ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スズメダイ(雀鯛)は、スズキ目・スズメダイ科・スズメダイ属に分類される魚の一種。日本では東北地方以南の岩礁域でよく見られる小魚である。

特徴
全長は15cmほどで、体は木の葉のような形をしている。鱗は厚く、体に対してわりと大きい。体色は全身がほぼ灰褐色をしているが、背びれの最後の付け根にある白い点が特徴である。ただしこの点は死ぬとすぐに消えてしまう。

中国から朝鮮半島、日本では東北地方以南の沿岸域に分布する。約300種を含むスズメダイ科の魚の中では最も高緯度まで分布していて、低水温には8℃まで耐えられるとされている。

水深30mまでの岩礁域に群れをなして生息するが、全長数cmほどの幼魚はタイドプールでもよく見られる。食性は肉食性で、おもに動物プランクトンを捕食する。繁殖期は夏で、オスとメスが岩の上などに円状に産卵する。オスは産卵後も巣に残り、卵に新鮮な水を送ったり、卵の上のゴミを取り除いたり、卵を狙う外敵を追い払ったりして卵を守る。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・煮付け・唐揚げ
味はいまいち。
磯釣りではいわゆる「餌盗り」や「外道」として扱われる。九州北部ではスズメダイの塩焼きを「あぶってかも」(炙って噛も - 焼いて食べようの意)と称し、郷土料理として食べられている。また「あぶってかも」はスズメダイそのものの方言呼称としても用いられる。

別名
オセンゴロシ、ナベトリ、ヤハチ(和歌山県)、アブラウオ(高知県)、アブッテカモ(九州北部)など

スズメダイ科
スズメダイの仲間は4亜科・28属・300種類以上が知られ、おもに熱帯地方の浅い海に分布する。その中にはイソギンチャクと共生することで有名なクマノミ類も含まれる。鮮やかな色をした種類が多く、観賞魚としてよく飼育される。

おもな種類
デバスズメダイ
全長8cmほどで、全身が薄い青緑色をしている。西太平洋に分布する。自然下では浅いサンゴ礁で群泳しているのが見られる。性質はおとなしく、丈夫で餌付きもよい。

ルリスズメダイルリスズメダイ 飼育者の間では「コバルトスズメ(ダイ)」という別名も知られている。名のとおり全身が鮮やかな瑠璃色をしている。尾びれが透明なのがメスで、尾びれまで瑠璃色なのがオス。全長6cmほどになる。

クジャクスズメダイ 
ルリスズメダイの瑠璃色を薄くしたような体色をしている。日本近海ではまれで、フィリピンなどに生息する。全長8cmほどになる。
ミスジリュウキュウスズメダイ Dascylls aruanus
白地に黒い線が入るスズメダイ。自然下では、サンゴの周囲を数十匹の群れで生活している。

オヤビッチャ
全長は20cmに達する。体側に5本の黒い横しまが入るのが特徴である。地色は灰色だが、背中は黄色を帯びる。インド洋から西太平洋にかけての熱帯域に広く分布し、日本では千葉県以南に多い。英名はSergent(サージェント)。

ロクセンスズメダイロクセンスズメダイ
白地に黒い線が入る。オヤビッチャに似ているが、黄色がなく、尾びれの上下の端に黒い線が入ることで見分けることができる。インド洋や中・西部太平洋に分布する。

ミツボシクロスズメダイ
黒地に白いスポットが額と両側面に合計三つある。クマノミの仲間以外でイソギンチャクに共生する種として知られている。西部太平洋に分布している。全長15cm。

クロスズメダイ 
幼漁期は薄いピンクの体の頭部から背部が黄色く、青い腹ビレに濃紺の線が入る。成魚では体色が著しく変化し、黒一色になる。また、成長するにつれて攻撃的になる。

ガリバルディ 
スズメダイの仲間としては非常に大きくなり、全長は25cmほどになる。幼魚はオレンジ色の地色に瑠璃色の小斑点が点在するが、成魚になるとオレンジ一色になる。東部太平洋に生息するが、生息域が限られている。
クロソラスズメダイ Stegastes nigricans
紅藻のイトグサの一種を餌としているが、餌場で他の藻類が育ってしまうと抜き取る等してイトグサを育てていることを京都大学の研究グループが確認し、2006年8月に発表した。魚類が藻類を育てることが確認された初めての例。
posted by さかな博士 at 17:17 | 海の魚
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