イカ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イカ(烏賊)は、軟体動物門 頭足綱 十腕形上目に分類される動物の総称。

主な種類
スルメイカ
ホタルイカ
ヤリイカ
アオリイカ
ユウレイイカ
ソデイカ
コウイカ
ダイオウイカ
コロッサルイカ

形態
神経系や筋肉がよく発達していて、たいていの種類は夜に行動する。皮ふには色素細胞がたくさん並んでおり、精神状態や周囲の環境によって体色を自在に変化させる。胴にひれがあり、これを波打たせることによって前後に自在に泳ぐ。

10本の腕は筋肉質でしなやかに伸縮し、腕の内側にはキチン質の吸盤が並んでいる。吸盤にスパイクのような鋭いトゲが並ぶ種類もおり、これは獲物を逃さないための適応と考えられる。実際の腕は8本で、残りの腕2本は吸盤が先端に集中する「触腕(しょくわん)」とよばれる構造である。この触腕を伸縮させて魚類や甲殻類を捕食する。


生態
全世界の浅い海から深海まで、あらゆる海に分布する。体長は2p程度から20mに達するものまで、種類によって差がある。

敵はカツオやマグロなどの大型魚類、カモメやアホウドリなどの鳥類、アザラシ、イルカ、クジラなどの海生哺乳類である。敵から逃げるときは頭と胴の間から海水を吸い込み「ろうと」から一気に吹きだすことで高速移動する。

さらに体内の「墨汁のう」からすみをはき出して敵の目をくらませる。タコのすみは一気に広がるのに対し、イカのすみは一旦紡錘形にまとまってから大きく広がる。イカのすみが紡錘形にまとまるのは自分の体と似た形のものを出し、敵がそちらに気を取られているうちに逃げるためと考えられている。


科学との関わり
液晶 - 初期はイカの内臓の一部から作られていた。現在日本で用いられているものはほとんど化学的に合成されたものである。
神経細胞 - 普通の生物に比べて極端に太く扱いやすいので、これを利用して神経細胞や神経線維の仕組みや薬理作用の解明が進んだ。なおこの実験で用いられたのはヤリイカであった。

ヤリイカはコンラッド・ローレンツに「人工飼育が不可能な唯一の動物」とさえ呼ばれるほど飼育が難しい生物であったが、松本元がその飼育に成功した。ローレンツは実際に水槽で生きたヤリイカを見るまで、そのことが信じられなかったという。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・焼き物・揚げ物・煮物・塩辛

食用になる種類が多く、甲から下足まで捨てるところが無いくらいほぼ全身が使われる。酒のつまみとしてもよく使われる。イカの丸焼きは、お祭りの屋台の定番となっている。イカソーメンは北海道・函館の名物となっている。

栄養的には、ビタミンE、タウリンが多いほか、亜鉛・DHA・EPAも高い。

イカは消化しにくく、胃もたれの原因と思われがちだが、消化率は他の魚類と大差がない。

信州では、古くから保存食として用いられていた塩いか又は塩丸いか(茹でたイカの腹に、ゲソと共に粗塩を詰めたもの)が、現在でも食べられている。

ユダヤ教では、うろこがない海生動物を食べることが禁じられており、イカを食べてはいけない。その他の国でも、タコと同様不吉な生き物として、食べないことが多い。


主な料理法

屋台に並ぶイカの下足焼きと丸焼き刺身(イカ刺し、イカソーメン)
イカ徳利
煮物
ゲソ(下足)
イカリング
イカの丸焼き
イカ焼き
イカ飯
スルメ(「する」(ギャンブルで負ける)につながるので、「当たり目」とも呼ばれる)
塩いか
塩辛
沖漬け
イカのとんび(口)
イカキムチ
イカ墨汁(シロカ汁)

イカスミ
主に地中海地方の料理で、イカの墨汁を調理に使う。パスタに和えたり、パエリャに混ぜるなどして使われる。

日本では、「黒作り」(墨入りの塩辛)を除いては沖縄以外では使われていなかった食材だが、イタリア料理・スペイン料理の影響から、和食、洋食に使われるようになった。この墨は、タコのそれと比べて粘性が高く、これが料理に適する理由であるとされる。

イカの数え方は杯である。

posted by さかな博士 at 18:38 | イカ
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