イシガキダイ

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イシガキダイ(石垣鯛)は、スズキ目イシダイ科に属する魚。形態、習性ともイシダイに似ている魚で、イシダイより暖かい海に棲息。

分布域はイシダイよりやや南方系で太平洋岸では房総半島以南、日本海側では山口県以南に棲息する。食用にされ、釣りの対象魚として人気がある。全長は最大で80cmを超える。近縁種のイシダイより成長が速く、より大型に育つと言われている。

体型は、イシダイとほぼ同じだが、無数の斑紋を散りばめたところからイシガキ模様を連想させ、「イシガキダイ」と名付けられた。

イシガキダイ、イシダイともに、体長50cmを超えるような大型個体は縞模様やイシガキ模様が消滅して全体が灰色となる。

このときイシダイでは口の周囲が黒くなるために釣り人などから「口黒(くちぐろ)」と呼ばれる一方で、イシガキダイの場合には白くなり、「口白(くちじろ)」と呼ばれる。こうした老熟個体では80cm級のものも発見されている。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・煮付け

最高に美味い!

刺身がたまらなく美味しい、イシガキダイは白身の魚で最高級品として扱われている。

雌は大きくなっても斑紋は残る。南の海ほど、口が白くなるのが早いようで、30cmくらいから口が白くなりかけているのがいる。一般的に言って、イシガキダイはイシダイに比べて、口がとがり、体高は高い。人によってはイシダイより美味(旬は夏)という。

背鰭軟条は15〜16本で、イシダイの17〜18本に比べて少ない。

イシダイとイシガキダイの人工交雑に1959年に近畿大学水産研究所で成功し、この雑種を「イシガキイシダイ」または「キンダイ」と名付けられ放流も行われた。またこの「イシガキイシダイ」「キンダイ」は、天然での交雑も確認されている。


posted by さかな博士 at 05:13 | 海の魚

ベラ

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ベラとは、スズキ目・ベラ亜目・ベラ科 (Labridae) に分類される魚の総称である。ホンソメワケベラ、キュウセン、カンダイ、メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)など多くの魚を含む。


概要
4亜科・60属・500種類ほどが知られる大きな科である。全世界の熱帯から温帯に広く分布し、浅い海の砂底、岩礁、サンゴ礁に生息する。日本にも数多くの種類が分布している。

成体の大きさは全長10cmほどのホンソメワケベラから、2m以上に達するメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)まで種類によってちがうが、ふつう海岸で見られるのは全長20cmほどの種類が多い。体は細長くて縦に平たく、海藻やサンゴ、岩のすき間をすり抜けるのに都合がよい体型をしている。また、種類によっては体をくねらせて砂にもぐることもできる。

体表はスズキ類やイワシなどにくらべて粘液が多く、ぬるぬるしている。体色は種類によってさまざまで、白、黒、青、緑、橙、赤などの組み合わさった美しい体色の種類もいる。また、性別や成長の度合いによって体色がちがう種類もいて、同種でもオスとメス、幼魚と成魚で別種のようにみえる種類もある。

雌性先熟の性転換をすることが知られており、性転換して雄になった個体は雌を惹きつける派手な色彩に変化し、縄張り内の複数の雌と繁殖を行う。また、種類によっては生まれながらの雄もいる。前者を二次雄、後者を一次雄と呼ぶ。一次雄は集団産卵やスニーキングやストリーキングにより繁殖を行うが、二次雄と同じ派手な色彩に変化し、縄張りを持つこともある。

ほとんどの種類が肉食性で、丈夫な歯をもち、ゴカイや貝、甲殻類などを捕食する。また、ほぼすべての種類が昼行性で、夜は岩陰にひそんだり、海底の砂にもぐったりして眠る。同じようにして冬眠をおこなう種類もある。


利用
日本の沿岸魚としてポピュラーで、春から秋にかけてよく漁獲されるが、冬季のカンダイなど一部を除くと漁業価値は低い。特に釣りで多く漁獲されるが、関東では、「餌盗り」や「外道」として扱われ、釣ったその場で捨てられることもあるが、関西では高級魚として扱われ専門の遊漁船も出るほど人気がある。なお夜は休眠するので、あまり漁獲されない。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・煮付け・唐揚げ・南蛮漬け

身は柔らかい、いろいろな料理で食べられる。キュウセンは関東地方などの東日本では評価が低いが、関西以西ではギザミと呼ばれ、美味な魚として評価されていることが多い。


別名
クサビ、クサブ(長崎県)


分類
タキベラ亜科 Bodianinae - イラ、キツネダイ、タキベラ、カンダイなど
ブダイベラ亜科 Pseudodacinae - ブダイベラ
カンムリベラ亜科 Corinae - ニシキベラ、ホンソメワケベラ、ホシササノハベラ、アカササノハベラ、キュウセン、ホンベラ、カンムリベラなど
モチノウオ亜科 Cheilininae - メガネモチノウオ、テンスなど

おもな種類
イラ
全長40cmほど。背中はピンク色で顔と尾は青っぽく、背びれと尻びれは黄色っぽい。成長したオスの額はでっぱる。胸びれの上に黒っぽい斜めの線がある。

カンダイ
幼魚は体が赤く、背びれ、尻びれ、尾びれが黒、目から尾びれまで白い線が走る。成長すると全身が赤褐色になり見た目は全く別の魚になってしまう。成長したオスは全長60cm以上にもなり、額がでっぱるので「コブダイ」という別名もある。冬が旬で高級魚として扱われるが、中毒した例もあるらしい。

ニシキベラ
全長20cmほど。ホンベラによく似ているが腹部が青い。

ホンソメワケベラ
全長10cmほどの小型種。体側に黒い縦帯がある。他の魚の掃除をするので有名。

ホシササノハベラ ・アカササノハベラ
全長20cmほど。体色は褐色だがアカササノハベラは名のとおり赤みが強い。最近まで同種「ササノハベラ」として扱われていた。外洋に面した防波堤などでよく釣れるおなじみの魚。

キュウセン
本州以南に広く分布し、岩礁と砂底が入り混じったような環境に多い。メスは20cmほどで体色は黄褐色だが、成体のオスは30cmを超え、体色も黄緑色をしている。成長するにつれメスからオスへ性転換すると考えられている。オスメスとも赤い点線が縦に数本はいり、目から尾びれまでと背びれの根もとに黒い線が走っている。夜や冬は砂にもぐって休眠する。

ホンベラ
全長20cmほど。体色は緑が主体でキュウセンのオスに似ているが、体が小さく、黒い線もない。

メガネモチノウオ
インド洋から太平洋のサンゴ礁に分布する巨大魚で、ナポレオンフィッシュともよばれる。成長したオスは全長2mを超え、カンダイのように額がでっぱる。メスは全長1m以下で、額はでっぱらない。

テンス
全長30cmほど。体色は赤っぽく腹びれと尻びれは黄色っぽい。砂底にすんでいて、敵がくると一瞬で砂にもぐりこむ。
posted by さかな博士 at 23:18 | 海の魚

ボラ

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ボラ(鯔)は、ボラ目・ボラ科に分類される魚の一種。ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚で、海辺では身近な魚の一つである。食用に漁獲もされている。

特徴
全長80cm以上に達するが、沿岸でよく見られるのは数cmから50cmくらいまでである。体は前後に細長く、断面は前半部で背中側が平たい逆三角形、後半部では紡錘形である。

背びれは2基で、前の第一背びれには棘条が発達する。尾びれは中央が湾入する。上下各ひれは体に対して小さく、遊泳力が高い。体色は背中側が青灰色-緑褐色、体側から腹側は銀白色で、体側には不明瞭な細い縦しまが数本入る。なお、ボラ科魚類には側線が無い。

鼻先は平たく、口はそれほど大きくない。唇は細くて柔らかく歯も小さいが、上顎がバクの鼻のように伸縮する。目とその周辺は脂瞼(しけん)と呼ばれるコンタクトレンズ状の器官で覆われる。ボラ科の近縁種で、同じく大型魚となるメナダとの区別点の一つはこの脂瞼の有無である。


生態
西アフリカ沿岸域を除く、全世界の熱帯・温帯の海に広く分布し、日本でも北海道以南で広く見られる。

河口や内湾の汽水域に多く生息する。基本的には海水魚だが、幼魚のうちはしばしば大群を成して淡水域に遡上する。水の汚染にも強く、都市部の港湾や川にも多く生息する。

全長が同じくらいの個体同士で大小の群れを作り、水面近くを泳ぎ回る。釣りの際の撒き餌に群がるなど人間の近くにもやって来るが、泳ぎは敏捷で、手やタモ網で捕えるのは難しい。また、驚いた時などはよく海面上にジャンプし、全長の2-3倍ほどの高さに跳びあがる。


食性は雑食性で、水底に積もったデトリタスや付着藻類をおもな餌とする。水底で摂食する際は細かい歯の生えた上顎を箒のように、平らな下顎をちりとりのように使い、餌を砂泥ごと口の中にかき集める。

石や岩の表面で藻類などを削り取って摂食すると、藻類が削られた跡がアユの食み跡のように残る。ただしアユの食み跡は口の左右の片方を使うためヤナギの葉のような形であるが、ボラ類の食み跡は伸ばした上顎全体を使うので、数学記号の∈のような左右相称の形をしている。

これは水族館などでも水槽のガラス面掃除の直前などに観察できることがある。餌を砂泥ごと食べる食性に適応して、ボラの胃の幽門部は丈夫な筋肉層が発達し、砂泥まじりの餌をうまく消化する。

天敵は人間の他にもイルカ、ダツやスズキ、大型アジ類などの肉食魚、サギ類やカワセミ、アジサシ、ミサゴ、トビなどの魚食性の水鳥がいる。

10月-1月の産卵期には外洋へ出て南方へ回遊するが、外洋での回遊の詳細や産卵域、産卵の詳細などは不明な点が多い。卵は直径1mmほどの分離浮性卵で、他の魚に比べて脂肪分が多く、海中に浮遊しながら発生する。卵は数日のうちに孵化し、稚魚は沿岸域にやってくる。


別名
イセゴイ(関西弁)、ナタネボラ(愛媛県)、マボラ(広島県)、ツクラ(琉球語)、クチメ、メジロ、エブナ、ハク、マクチ、クロメ、シロメなど

日本では高度経済成長以降、沿岸水域の汚染が進み、それに伴って「ボラの身は臭い」と嫌われるようにもなったが、それ以前は沿岸でまとまって漁獲される味のよい食用魚として広く親しまれ、高級魚として扱った地域も少なくなかった。そのため各地に様々な方言呼称がある。


出世魚
また、ブリやクロダイ、スズキなどと同様に、大きくなるにつれて呼び名が変わる出世魚にもなっている。

関東-オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

関西-ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド

高知-イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ

東北-コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ

「トド」は、「これ以上大きくならない」ことから「とどのつまり」の語源となった。
「イナ」は若い衆の髷の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことから、「いなせ」の語源とも言われる。また、「若い衆が粋さを見せるために跳ね上げた髷の形をイナの背びれの形にたとえた」との説もある。

利用
刺し網、定置網など、各種の沿岸漁法でほぼ年中漁獲される。石川県七尾湾沿岸の「ボラ待ちやぐら」など、地域独特の漁法もある。釣りでも漁獲できるが、吸いこむ摂食形態のため釣り上げるにはコツが要る。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 唐揚げ・煮付け・塩焼き

その食性から汚染した水域で採れるものは臭みが強く、食用には適さない。水質の良い水域のものや外洋の回遊個体は臭みが少なく、特に冬に脂瞼の回りに脂肪が付き白濁した状態になる「寒ボラ」は美味とされる。

身は歯ごたえのある白身で、血合が鮮やかな赤色をしている。刺身、洗い、味噌汁、唐揚げなど様々な料理で食べられる。刺身などの際は鱗と皮膚が厚く丈夫なので剥ぎ取った方がよい。臭みを消すにはレモン汁や酢味噌や柚子胡椒が用いられる。


身だけではなく、厚い筋肉が発達した胃壁も「ボラのへそ」「そろばん玉」などと呼ばれ、ニワトリの砂嚢(砂肝、スナズリ)を柔らかくしたような歯ごたえで珍重される。よく水洗いした上で塩焼きや味噌汁などで食べられる。

また、メスの卵巣を塩漬けし乾燥させたものがカラスミで、冬季の回遊ルートにあたる西日本各地や台湾、スペインなど世界各地で作られている。また、ギリシア料理ではボラの卵をタラモサラタに用いる。よって卵巣を利用する地域では特に大きなメスが珍重される。
posted by さかな博士 at 01:48 | 海の魚

ホウボウ

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ホウボウ
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ホウボウ(竹麦魚、魴鮄<魚へんに方・魚へんに弗>・学名Chelidonichthys spinosus・英名Gurnard)とは、カサゴ目・ホウボウ科に分類される魚。変わった外見と動作が特徴の海水魚で、美味な食用魚でもある。

成魚の全長は40cmほどで、日本近海に分布するホウボウ科の魚では最大の種類である。

頭が大きく、尾に行くにしたがって細くなる円筒形をしている。腹面は白いが背面は灰褐色と赤のまだら模様をしている。頭部は硬い骨板におおわれ、とがった鼻先の下に大きな口が開く。胴体はザラザラした細かい鱗におおわれる。

胸びれは半円形で大きく、翼のように水平方向に広がる。色は鮮やかな青緑色で、青の縁取りと斑点に彩られている。胸びれの一番下の軟条3対は赤く、遊離して太く発達しており、これを脚のように動かして海底を「歩く」ことができる。ホウボウの名はこのようにして「方々」歩き回るところから来たと言われている。


腹びれも三角形で大きいが、胸びれの直下であまり目立たない。背びれは2つあり、前の背びれは三角形にとがる。後の背びれと尻びれは長方形をしている。尾びれは三角形で、後端に青い縁取りがある。

魚ではあるが飛行機か昆虫類にも似た体型と、鮮やかな体色をもっている。

また、うきぶくろでグーグーと音を出して鳴くことができ、ホウボウという和名はこの鳴き声からつけられたという説がある。ホウボウのうきぶくろを指して「鳴き袋」ともよぶ。

北海道南部以南から黄海、東シナ海、南シナ海まで分布する。水深100-200mほどの砂泥底に多く生息するが、生息域は浅い海から水深600mほどの深海まで幅広い。

移動時は胸びれをたたみ、体をくねらせて泳ぐが、獲物を探す時は胸びれを広げ、脚のように変化した胸びれの軟条3対で砂泥底を歩くように泳ぐ。この軟条の先で味を感じることができ、砂にもぐった獲物を探る。食性は肉食性で、エビ、カニ、小魚などを大きな口で捕食する。


繁殖期は春で、浮性卵を産卵する。卵はプランクトンとして浮遊し、数日のうちにふ化する。ふ化した稚魚もしばらくは浮遊し、他のプランクトンを捕食しながら成長するが、やがて海底で生活するようになる。幼魚は全身が黒いが、大きくなるにつれ体が赤っぽく、胸びれが緑になってゆく。


旬は冬で、おもに底引き網で漁獲されるが、イトヨリダイやヒラメ、カレイなどと共に釣りで漁獲されることもある。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・煮付け・唐揚げ・塩焼き・鍋料理・干物
かなり美味しい!
カナガシラなどに比べて頭部が小さくて身も多い。身は白身だが生では薄いピンク色がかっており、旨みと歯ごたえがあって美味。料理法も多種多様である。


別名
キミ、キミヨ、キミウオ(石川県から青森県にかけて)、ドコ(秋田県)、カナガシラなど

近縁種にカナガシラがいるが、ホウボウも地方によっては「カナガシラ」とよばれる。頭が固い骨板でおおわれていることから「金頭」である。
中東のほうでは、飛行機や凧を意味する「タイヤール」と呼ばれることもある。


近縁種
ホウボウ科の魚は熱帯から温帯にかけてのやや深い海に広く分布し、140種類ほどもいる。

日本近海ではホウボウ属(Chelidonichthys 属)の種類は少ないが、カナガシラ属(Lepidotrigla 属)とソコホウボウ属(Pterygotrigla 属)の種類が多い。胸びれの模様や頭部のとげなどが種類によって非常に変異に富んでいる。

どれも底引き網で多く漁獲され食用になる。肉質は良いが可食部が少ないので、小型のものは蒲鉾など魚肉練り製品の原料としても使われる。

カナガシラ Lepidotrigla microptera

全長30cmほど。口先には2本の短いとげが突き出る。胸びれがやや小さく、胸びれを含めた体上面が一様に赤っぽい。第1背びれに大きな鮮紅色の斑点がある。多くの近縁種がいる。
ソコホウボウ Pterygotrigla hemisticta

全長30cmほど。口先に1本、鰓蓋に1対のやや長いとげがあり、目も大きめ。第1背びれに大きな黒い斑点がある。ホウボウやカナガシラより深い海に生息する。多くの近縁種がいる。
posted by さかな博士 at 10:54 | 海の魚

サワラ

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サワラ(鰆)は、スズキ目サバ科 Scombridae に属する海水魚。体長1 m。成長するに従って、サゴシ(サゴチ)、ナギ、サワラと呼び名が変わる出世魚である。主に食用で、春が旬。


特徴
魚食性で、小魚などを食べる。成長すると体長 1 m、体重は 7 kg 程になる。産卵期は春で何回かに分けて産卵をする。いわゆる出世魚で、成長するにしたがって、呼び名が変わる。40〜50 cm までをサゴシあるいはサゴチ、50〜60 cm までをナギ、1 m ぐらいまでをサワラと呼ぶ。細身の魚であり、サゴシは狭腰、サワラは狭腹の意味である。


大きく分けて北海道南部から日本海、黄海、東シナ海に分布する系群と、瀬戸内海から西日本太平沿岸に分布する系群がある。前者は黄海、後者は瀬戸内海を産卵場としている。


近縁種
サワラ属 Scomberomorus には、約18 種が含まれる。そのうち日本近海ではサワラ S. niphonius の他に以下の4 種が見られる。


オーストラリア・スポッテッド・マッケレル Australian spotted mackerel S. munroi
オーストラリア近海に生息する。オーストラリアサワラとも。
キング・マッケレル King mackerel S.cavalla
体長180 cm に達する。オオサワラとも。
スパニッシュ・マッケレル Spanish mackerel S. maculatus
メキシコ湾に生息する。

漁業
刺し網、定置網、引き縄などで捕る。種苗生産が行われているが、最初から他の魚の稚魚を食べ、共食いも激しい。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・西京焼き
鍋物・フライ・タタキ
かなり美味しい!
夏以外は美味いが、旬は「鰆」と漢字で書くとおり春(3〜5月)である。日本では一般に塩焼き、西京焼きなどで食べるが、岡山県周辺では鮮度の良いものを刺身で食べる。見た目は白く白身魚として取り扱われる事も多いが、成分から見ると赤身魚である。香川県などではサワラの卵巣を使ってカラスミをつくる。

中国では「鮁魚」、「藍点馬鮫」などといい、蒸し魚、煮魚などにする他、大連などでは餃子の具にもする。台湾では、蒸し魚などの他、切り身を天麩羅にしたり、その天麩羅をとろみスープに入れたりすることが多い。
posted by さかな博士 at 19:24 | 海の魚

ブリ

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ブリ(鰤)は、スズキ目 アジ科 ブリ属の魚。成魚は、全長 1.5 m、体重は最大で 15 kg ほど。体に背骨に並行する形で黄色い線があるのが特徴。日本からハワイ沿岸までの太平洋北西部および日本海の水深 100 m までの大洋に生息する。温帯域の回遊魚で、日本付近で漁獲されるものは、幼魚は春から夏に日本列島を北上し、初冬から春に南下する。

出世魚
代表的な出世魚であり、大きさによって呼び名が変わる。関西と関東でも呼び名が異なる。また、地域により、関東、関西、双方の名前が相互に使用されることもある。

35 cm 以下のものを、関東でワカシ、関西ではツバス、北陸ではツバイソ

35〜60 cm のものを、関東でイナダ、関西ではハマチ(魬)、北陸では、フクラギ

60〜80 cm のものを、関東でワラサ、関西ではメジロ、北陸ではガンド(ガンドブリ)

80 cm 以上のものをブリと呼ぶ。
稚魚はモジャコ、体長 15 cm 程度のものをコズクラ、コゾクラとよぶ。

魚屋や料理店では、養殖物であれば大きさに関わらずハマチ(魬)と呼び、一方、天然物をブリと呼んで区別している場合もある。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・照り焼き・塩焼き・ぶり大根・煮付け
最高に美味しい!

地方によっては、出世魚であることから縁起物として正月料理(御節料理)として欠かせないものである。また正月ころのものは特に寒ブリと呼ばれ、脂が乗っており刺身や照り焼きなどにする。

また、ブリのアラを大根とともに煮付けたブリ大根や、表面を火で炙ったブリのたたきもある。

鰤寿司は、富山県の名物である。

新潟県佐渡市鷲崎では、毎年12月の第1日曜日に「佐渡海府寒ぶり大漁祭り」を開催している。


自治体の魚
日本の都道府県で、ブリを自治体の魚に指定しているのは、富山県、石川県(四季の魚、冬)、静岡県(旬の魚14選、1月)、京都府(丹後・旬の魚、冬)、福岡県(福岡のさかな12種、魚類・海面)、長崎県(長崎県のさかな、冬)、宮崎県(みやざきのさかな、冬の魚)、鹿児島県(かごしま旬のさかな、冬)である。また、香川県はハマチを県の魚、および「四季の魚、冬」に指定している。

日本の市町村で、ブリを自治体の魚に指定しているのは、佐渡市、尾鷲市、紀勢町(三重県、現大紀町)、三崎町(愛媛県、現伊方町)である。


漁業
日本国内におけるぶり類の生産量をみると、漁獲量およそ5万dに対し養殖による収穫量がおよそ15万dと大きく上回っている。


養殖
養殖ブリ類のおもな生産地は、鹿児島県、愛媛県、長崎県、大分県など。

湾内で養殖されることが多く、大抵はハマチ程度の大きさで出荷される。この為、ハマチ養殖とも言われている。

養殖に於いては小魚等を撒くため、その残りなどが海底に沈殿しヘドロを形成することが問題視されている。また、湾内であるため赤潮の影響も受けやすい事業でもある。

posted by さかな博士 at 15:47 | 海の魚

スズメダイ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スズメダイ(雀鯛)は、スズキ目・スズメダイ科・スズメダイ属に分類される魚の一種。日本では東北地方以南の岩礁域でよく見られる小魚である。

特徴
全長は15cmほどで、体は木の葉のような形をしている。鱗は厚く、体に対してわりと大きい。体色は全身がほぼ灰褐色をしているが、背びれの最後の付け根にある白い点が特徴である。ただしこの点は死ぬとすぐに消えてしまう。

中国から朝鮮半島、日本では東北地方以南の沿岸域に分布する。約300種を含むスズメダイ科の魚の中では最も高緯度まで分布していて、低水温には8℃まで耐えられるとされている。

水深30mまでの岩礁域に群れをなして生息するが、全長数cmほどの幼魚はタイドプールでもよく見られる。食性は肉食性で、おもに動物プランクトンを捕食する。繁殖期は夏で、オスとメスが岩の上などに円状に産卵する。オスは産卵後も巣に残り、卵に新鮮な水を送ったり、卵の上のゴミを取り除いたり、卵を狙う外敵を追い払ったりして卵を守る。


美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・煮付け・唐揚げ
味はいまいち。
磯釣りではいわゆる「餌盗り」や「外道」として扱われる。九州北部ではスズメダイの塩焼きを「あぶってかも」(炙って噛も - 焼いて食べようの意)と称し、郷土料理として食べられている。また「あぶってかも」はスズメダイそのものの方言呼称としても用いられる。

別名
オセンゴロシ、ナベトリ、ヤハチ(和歌山県)、アブラウオ(高知県)、アブッテカモ(九州北部)など

スズメダイ科
スズメダイの仲間は4亜科・28属・300種類以上が知られ、おもに熱帯地方の浅い海に分布する。その中にはイソギンチャクと共生することで有名なクマノミ類も含まれる。鮮やかな色をした種類が多く、観賞魚としてよく飼育される。

おもな種類
デバスズメダイ
全長8cmほどで、全身が薄い青緑色をしている。西太平洋に分布する。自然下では浅いサンゴ礁で群泳しているのが見られる。性質はおとなしく、丈夫で餌付きもよい。

ルリスズメダイルリスズメダイ 飼育者の間では「コバルトスズメ(ダイ)」という別名も知られている。名のとおり全身が鮮やかな瑠璃色をしている。尾びれが透明なのがメスで、尾びれまで瑠璃色なのがオス。全長6cmほどになる。

クジャクスズメダイ 
ルリスズメダイの瑠璃色を薄くしたような体色をしている。日本近海ではまれで、フィリピンなどに生息する。全長8cmほどになる。
ミスジリュウキュウスズメダイ Dascylls aruanus
白地に黒い線が入るスズメダイ。自然下では、サンゴの周囲を数十匹の群れで生活している。

オヤビッチャ
全長は20cmに達する。体側に5本の黒い横しまが入るのが特徴である。地色は灰色だが、背中は黄色を帯びる。インド洋から西太平洋にかけての熱帯域に広く分布し、日本では千葉県以南に多い。英名はSergent(サージェント)。

ロクセンスズメダイロクセンスズメダイ
白地に黒い線が入る。オヤビッチャに似ているが、黄色がなく、尾びれの上下の端に黒い線が入ることで見分けることができる。インド洋や中・西部太平洋に分布する。

ミツボシクロスズメダイ
黒地に白いスポットが額と両側面に合計三つある。クマノミの仲間以外でイソギンチャクに共生する種として知られている。西部太平洋に分布している。全長15cm。

クロスズメダイ 
幼漁期は薄いピンクの体の頭部から背部が黄色く、青い腹ビレに濃紺の線が入る。成魚では体色が著しく変化し、黒一色になる。また、成長するにつれて攻撃的になる。

ガリバルディ 
スズメダイの仲間としては非常に大きくなり、全長は25cmほどになる。幼魚はオレンジ色の地色に瑠璃色の小斑点が点在するが、成魚になるとオレンジ一色になる。東部太平洋に生息するが、生息域が限られている。
クロソラスズメダイ Stegastes nigricans
紅藻のイトグサの一種を餌としているが、餌場で他の藻類が育ってしまうと抜き取る等してイトグサを育てていることを京都大学の研究グループが確認し、2006年8月に発表した。魚類が藻類を育てることが確認された初めての例。
posted by さかな博士 at 17:17 | 海の魚

マグロ

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マグロ(鮪)は、スズキ目 サバ亜目 サバ科 マグロ属の魚の総称である。狭義にはそのうちの1種であるクロマグロを指す。いずれも海産魚で、食用にする。その身は美味で、日本人にもっとも好まれる食用魚のひとつである。

マグロは世界中の大洋に生息し、海中を高速で回遊する。かなりの大型魚であるが、最大級のクロマグロは、体長 3 m、体重 400 kg を超えるものさえある。

常に水中を回遊し、休息時でも回遊しており一時も身体を休める事が無い魚である。また、身体を休めると死んでしまう。

築地でのマグロ解体日本人は古くからマグロを食用とし、縄文時代の貝塚からマグロの骨が出土している。しかし腐敗しやすいこともあって高級魚としての扱いは受けなかった。江戸時代の豊漁の際、(腐敗を遅らせるために)マグロの身を醤油づけにした「づけ」が握り寿司のネタとして使われ出したのが普及のはしりという説がある。

近代以降も戦前までは大衆魚で、主として赤身の部分が生食されていたという。脂身の部分である「トロ」はことに腐敗しやすいことから不人気で、もっぱら加工用だったが、冷凍保存技術の進歩と生活の洋風化に伴う味覚の濃厚化で、1960年代以降は生食用に珍重される部位となった。なお、マグロの品質が低下しない冷凍温度帯は−30℃以下であり、実際の流通上では−50℃の超低温冷蔵庫に保管する。

1995年の統計では、世界のマグロ漁獲量191万tに対し、日本の消費量は71万tと圧倒的で、しかもそのうち60万tを刺身・寿司等の生食で消費している。加工品では「ツナ」もしくは「シーチキン」(商標名)と呼ばれるサラダオイル漬けの缶詰が好まれる。

過去、米国およびオセアニアにおいては脂身であるトロは商品的価値が低く、需要が低かったので、日本の商社はトロを安価で購入することが出来たが、日本食の「sushi」ブームの影響で欧米でもトロに対する需要が起こり、嘗てのような値段では購入出来ない状況にある。また、1990年代後半には台湾で、2000年代に入ってからは中国で日本食を中心とした海洋魚の人気が高まり、中国向けの漁獲が急増しているため、競争はますます熾烈になる情勢である。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・寿司・フライ・唐揚げ・煮付け
最高に美味しい!

築地市場で取り引きされる冷凍マグロ(ミナミマグロ)
乱獲問題
マグロは一般にはえなわ漁で捕獲される。国内からの遠洋漁業だけではとうてい需要をまかないきれず、世界各国から冷凍マグロが大量に輸入されている。しかし、圧倒的な日本の需要に引きずられた世界中での乱獲が問題となり、国際的な資源保護が叫ばれている。特に運動の中心となっているオーストラリアの環境団体には、クジラ並みにマグロ漁禁止を求める強硬派がおり、日本も対応を迫られている情勢である。前述のように、マグロの需要は増加傾向にあって、資源確保と環境保護は漁業関係者の急務となっている。


価格高騰
イラク戦争以降の世界的な原油価格高騰により、マグロ漁船の運航にも影響が出た。ほとんどの漁協・水産企業では漁船の燃費節約に迫られたが、対応できない水産企業が続出し、倒産が相次いだ。漁協の解散例もある。このため、国内でのマグロの漁獲高が減少し、マグロの価格は全体的に上昇している。

90年代後半から2000年代初めにかけて、台湾漁船の大量漁獲によって、日本での水揚げが減少したため、日本は減少分を台湾から輸入して維持したが、海洋資源保護の立場から、台湾のマグロ漁急拡大が批判されたため、台湾政府はマグロ漁の規制に乗り出し、マグロ漁船を公開解体するなどで海外にアピールした。台湾での規制によって日本へ入るマグロが減少し、原油高騰による価格上昇に拍車をかけている。

さらに、中国都市部での日本食ブームによってマグロ需要が急増し、日本の漁獲減少の隙を突いて、中国漁船による活動が拡大し、競争が激化している。

水銀問題
海洋の食物連鎖の頂点に存在し、世界各地の海を回遊するマグロは水銀等の有害物質を蓄積しやすいという指摘がなされ、アメリカのFDA(食品医薬品局)は2003年に、妊婦のマグロ摂取量制限の勧告を行っている(6オンス=約170g/週)。 日本でも厚生労働省(旧厚生省)による見解が2003年と2005年に示されており、2003年の発表において海外の調査報告が行われ、2005年の発表では妊婦の摂取に関して言及している。そこでは便宜的に有機水銀を単に水銀と表記している。(注記あり)
厚生労働省の公開文書:2003年6月、2005年6月


マグロの主な種類

クロマグロ
別名 ホンマグロ。マグロとしてはもっとも大型の種類で、最大で 3 m を超える。最も美味い、最上等種とされる。日本近海をはじめ世界各地に分布。太平洋に分布するクロマグロと大西洋に分布するクロマグロを別種とする考え方があり、この場合、日本を含む太平洋に分布するクロマグロはThunnus orientalisと呼ばれる。絶滅危惧種に指定されている。幼魚をヨコワ、若魚をヨコ、メジと呼ぶ。地方によっては成魚をシビ、クロシビと呼ぶ。「黒いダイヤ」とも呼ばれる。

ミナミマグロ
別名 インドマグロ。2〜3 m になる。南半球の低温海域に生息する。身の脂が豊富で、寿司ねたに好んで用いられる。

メバチマグロ
2 m 程になる中型種。赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。マグロの中でもっとも漁獲量の多い種類。他のマグロより深海に生息するため、大きな目を持つ。和名の「メバチ」や英名は、その大きな目玉から。

キハダマグロ
別名 キワダ。1〜1.5 m の小型種で、マグロの中でも特に細い体型を持つ。「キハダ」の称は表皮が黄色みを帯びることから。赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。トロに当たる部分がない。

ビンナガマグロ
別名 ビンチョウ。漢字では鬢長〜。体長 1 m 程で、マグロ属の中では小型。「ビンナガ」の称は胸ビレが極端に大きく長いことから。これをトンボの翅に見立て、「とんぼ」とも俗称される。赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。身が淡赤色のため、缶詰などの加工食品にされることが多い。近年では生食の需要も高まっている。

コシナガ
体長は数十 cm で、主に加工して用いられる。太平洋、インド洋など。
近年、日本近海での回遊が増加しており、夏季に捕獲される。外観のよく似たヨコワ(クロマグロの幼魚)と混同されるが、ヨコワの漁期は春・秋であり、また、胸鰭の形状により区別できる。
食味はヨコワより劣り、市場では「ヨコワもどき」「にせヨコワ」と呼称されることがある。

タイセイヨウマグロ
主に大西洋西岸に分布する。体長 1 m 未満程度。

Tuna
日本語の「マグロ」と、英語の「Tuna」は、呼ぶ種類の範囲が異なることがあり注意が必要である。日本語のマグロが、マグロ属の上記の各種類を指すのに対し、英語の tuna は、マグロ属以外の魚も指す場合がある。具体的には、マグロ属を含む、大きな分類群であるサバ科のマグロ族 (Thunnini) をみな「〜 tuna」と呼ぶ。マグロ族には、マグロ属のほか、カツオ属(カツオ)、ソウダガツオ属(マルソウダ、ヒラソウダ)、スマ属(スマ)なども含まれる。なお、魚屋等で言われるカジキマグロはカジキの俗称であり、完全な別物である。

posted by さかな博士 at 07:36 | 海の魚

サケ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サケ(鮭)は、サケ目サケ科サケ属の魚。狭義にはサケ(鮭)は 広義にはサケ類を指すことが多い。

別名
シャケ、アキアジ、イヌマス、シロザケ、メジカ、トキシラズ

生態
日本では北海道、本州北部の川で産卵、孵化し6cmくらいの大きさで川を下る。3-5年間海で過ごした後、生まれた川に溯上し産卵する。産卵期の成魚の全長は平均で70〜80cmだが、大きい個体では90cmを超えることも少なくない。しかし、海中を回遊する期間が平均よりも短かったり、回遊中に満足に捕食できず成長不良の場合等では、少数だが50cmに満たないこともある。

親魚は川を上っている間、餌を取らない。オスはその間に上下の両顎が伸びて曲がる(鼻曲がり)。産卵・放精後、親魚は1ヶ月以上生きて産卵床を守ることもあるが、大半は数日以内に寿命が尽きて死ぬことが多い。

また、産卵期になると寿命が近く免疫力が低下するため、遡上中のみならず、まだ海中にいるものでも水カビ病に感染し上皮が白く変色することがある。個体によっては一見すると、まるで真っ白な別の魚のように見えることもある。 日本では現在でも北海道のみならず、これよりも遠隔地であり南方である北陸や近畿地方に於いても、・魚の放流が行われず自然産卵のみのサイクルが維持されている族川も少なくはないが、安定した漁業資源確保のため北海道・東北地方を中心に人工的に採卵・放流されることが多い。


日本ではほぼ全ての個体が降海し、現在のところシロザケの陸封型は存在しないとされるが、実態が未解明であるイルクーツク州のバイカル湖や蒙古のいくつかの湖沼等、極東地域とその周辺の冷水湖に陸封種が存在する可能性が高いとする説もある。

その回帰性を世界で初めて発見したのは、日本人である青砥武平治(1713-1786)である。

かつて山内清男が縄文文化が東日本でより高度に発達した理由をサケ・マス資源の豊富さに求める説を唱えた。当初、この説に対しては批判的な説が多かったが、その後の発掘において東日本各地の貝塚でサケの骨が発見されるようになるとこの説は再評価された。平安時代の「延喜式」にも日本海沿岸諸国からの献上の記事が載せられている。

沖合漁業については、1950年代に発効した国際条約をきっかけに再開され、1970年代に漁獲量がピークを迎えたとされる。1990年代には「北太平洋における溯族性魚類の系群の保存のための条約」(93年発効)により活動海域が日本とロシアの沿岸200海里以内に制限されることになった。

サケの回帰性は、1794年(寛政6年)越後国村上藩の下級武士、青砥武平次(あおと ぶへいじ)が発見したと言われている。1808年(文化5年)青砥武平次は「種川の制」を敷き、三面川(みおもてがわ)にサケの産卵場所を設置した人工川を設けて、サケの自然増殖に努めた。

孵化したてのサケ日本におけるサケの人工孵化は、1876年茨城県の那珂川で試験的に行ったのがはじまり。犬吠埼以北の太平洋、壱岐沿岸以北の日本海、オホーツク海、カムチャッカ沖、千島列島などの海域が生息域の寒流に生息する魚である。水温が低い海域を好み、国内では主に北海道が漁獲の多くを占め、中でもオホーツク海沿岸で採れる鮭は味、魚体ともに最高級のランクに位置付けされる。

鮭児
けいじと読む。訛ってけんちと呼ばれることもある。卵巣、精巣が未成熟であり、ある意味で雄でも雌でもない状態であるもの。漁獲量は普通の鮭1万匹に対して1〜2匹程度しかなく、幻の鮭といわれている。その身は大変に脂が乗っており(脂肪率が通常の鮭2〜15%に対し鮭児は20〜30%)美味である。このため、高級食材として珍重されている。通常の鮭と見分ける箇所は、腹を開けて胃袋の下側についている幽門垂の数を調べることで、その数が220個程度あれば「鮭児」である。水産庁の外続団体であるさけます資源管理センターの調査では、「鮭児」の遺伝子の解析結果より、日本の族川で生まれたものではなく、アムール川系のものであることが判明している。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・鍋物・バター焼き・ムニエル
かなり美味しい!

サケを用いた料理には次のようなものがある。(産卵期に入ったものは、旨み成分であるアミノ酸類や脂肪分が卵や白子の形成に使われてしまうため、ルイベや焼き物、煮物料理には上記の鮭児や沖合いの漁場を回遊中のトキシラズのほうが美味であるが、山漬や新巻等、長期塩蔵加工するものには脂肪分が少なく脂焼けしにくいことから、遡上を開始する前後の個体のほうが適している)


石狩鍋:サケと豆腐、野菜などを味噌で煮込むもの。十勝鍋とも言う。
ちゃんちゃん焼き:バターをひいた鉄板に鮭の切り身を並べ、まわりにキャベツ・ネギ・もやし等を配して焼き、甘塩辛い白味噌を塗って食べる。キャンプ等アウトドアでもよし、冬にこたつを囲んでホットプレートで食べるもよし。

焼いた塩鮭は、日本の朝食の典型の一つと考えられることもある。旅館、民宿などでは海苔、生卵などと共に焼いた塩鮭が出されることも多い。焼いた塩鮭は他にも、握り飯の種や、お茶漬けの具、弁当のおかず、ふりかけなどにも用いられることが多い。

卵は塩漬けをした筋子として、あるいは粒をほぐしたイクラとして鮨などに用いられる。塩味をつけたサケの身を崩したものはフレークとして、お茶漬けの具、ふりかけ、サラダなどにも用いられることがある。また、雄の精巣(白子)は、DNAを豊富に含むため、抽出原料として利用され、核酸ドリンクや固形の健康食品のほか、医薬用、工業用に使われることが多い。

鮭の心臓は「どんぴこ」という名称で三陸沿岸で昔から食べている。また鮭の頭部の軟骨は「氷頭」(ひず、ひゅうずとも)言われ、これもマイナーながら通好みの食材として好まれている。氷頭は酢の物、膾として食べることが多い。

近年では鮭の背骨(中骨という)を柔らかく煮てそのまま食べられるように加工された物も存在する。これは主に缶詰として流通される。

鱗は海洋性コラーゲンの製造原料になる。

このように捨てる部位が殆ど無く、アイヌには「神がくれた魚」として崇められた。内臓や骨なども料理の出汁になるのを含めれば事実上無駄になる部分は無い貴重な魚ともいえる。また、前述の鮭の回帰性を発見した青砥武平次を生んだ新潟県村上市には、100種類以上にも及ぶ鮭料理が伝わっている。

サケ類にはアニサキスが寄生していることが多いため、生食することは危険である。アニサキスは鮭の身を加熱するか、ルイベのように(厚労省や各国の公的機関が通達する手順で)一旦冷凍することで死滅される。

サケの身は赤いが、生物学的には体側筋が遅筋から成る赤身魚ではなく、速筋から成る白身魚に分類される。サケの赤色は遅筋の色の原因である酸素結合性タンパク質、ミオグロビンによるものではなく、餌として摂取された甲殻類に含まれるカロテノイドであるアスタキサンチンによる。卵が赤いのもこの色素による。
posted by さかな博士 at 21:23 | 海の魚

タチウオ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タチウオ(太刀魚)は、スズキ目 サバ亜目 タチウオ科の魚。別名に、立魚(タチウオ)、タチノウオ、タチ、ハクナギ、ハクウオ、サワベル、シラガなどがある。種々の調理法で食用にする。また娯楽としての釣りの対象ともなる。

全長は1.5m程で、時に2m以上。重さは最大級のもので5kgほど。頭はとがっており、一見獰猛そうな鋭く発達した歯が目立つ。体は全体に左右に平たい。背びれは背中全体に伸びて130軟条以上あり、尾びれ、腹びれは持たず、尾部は単純は先細りになっている。体表には鱗がなく、その代わりに全身が銀色に輝くグアニン質の層で覆われており、生時はやや青味がかった金属光沢を持つが、死後ほどなくすると灰色がかった銀色となる。表面のグアニン層は人が指で触れただけですぐ落ちるほど落ちやすいが、生時は常に新しい層が生成されることで体を保護している。このグアニン層から採った銀粉は、模造真珠やマニキュアに入れるラメの原料として使われているといわれている。

世界中の熱帯から温帯にかけて分布する。沿岸域の表層から水深 400m 程度の範囲の泥底近くで群れて生活しているが、時には河口などの汽水域まで入り込むこともある。産卵時期は 6〜10 月。稚魚や幼魚のうちは、甲殻類の浮遊幼生や小さな魚などを食べている。成魚はカミソリのような歯で小魚を食べるが、時にはイカや甲殻類を食べることもある。成魚と幼魚とは逆の行動パターンを持ち、成魚は夜間は深所にいて日中は上方に移動し、特に朝夕は水面近くまで群れて採餌をするが、幼魚は日中は泥底の上 100m ほどの場所で群れていて、夜になると上方へ移動する。

その外観が太刀に似ていることより、太刀魚(タチウオ)と名づけられたとする説がある。また、通常、深さ 100m くらいの泥底に群生し、朝夕の薄暗い頃に表層に浮き上がり餌を狙って立ち泳ぎをし、頭上を通り過ぎる獲物に飛び掛って捕食する。このため立ち泳ぎすることより、立魚(タチウオ)と名付けられた説もある。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・煮付け・から揚げ
かなり美味しい!
旬は夏で新鮮な物は寿司やたたきにも用いられる。


posted by さかな博士 at 15:35 | 海の魚

フグ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フグ(河豚)は、フグ目、特にフグ目 フグ科に属する魚。フグ科に属さないフグ(ハコフグ、ハリセンボン)などはフグ目を参照。

185種の魚がフグ科に分類される。そのうち食用とする種として、トラフグ、マフグなどが有名。クサフグなど、体全体に毒がたまる種もおり、このような種は食用には適さない。汽水、淡水性のフグの一部の種は、観賞魚として人気がある。

特徴
興奮させると、腹部(胃)を膨らませる姿がよく知られる。英語では "pufferfish" といい、これは「膨らむ魚」とか「丸い魚」という意味を持つ。腹部にとげ状の短い突起がある種もいる。

歯(顎歯)がよく発達しており、これが融合した強靭な4つの歯を持つ。主に、海水魚で、汽水や淡水に生息する種もいる。

養殖
高級魚であるため、養殖が昔から行われている。愛媛県愛南町では陸上養殖が行われている。

ホルマリン薬浴問題
魚体に寄生虫が付着しやすいため、その対策が養殖業者の課題となっている。ホルマリンによる薬浴が手っ取り早い方法であるとされるが、処理後の廃水を海に流すことから、問題視されている。2002年、東京水産大学は厚生労働省に対して、愛媛県と長崎県の養殖業者が寄生虫対策としてホルマリンを使用していることを指摘。両県が調査を実施した結果、2003年になって半数以上の業者が使用していたことが判明した。

この影響で長崎県では、しばらくホルマリンを使っていないフグまで出荷できなくなるなどの影響が出た。ほぼ同時期に発生した真珠貝(アコヤ貝)の大量へい死の原因の一つではないかと指摘された。ふぐ養殖業者と真珠養殖業者とが反目するなど、社会問題となった。

ブランド化の取り組み
フグは、山口県下関市が本場として知られるが、実は漁獲量はさほど多くない。福岡県宗像市の漁港では、従来下関に水揚げしていたフグの一部を玄海とらふぐとしてブランド化を目指して売り出した。日本では、加工場の問題もあり、漁獲されたフグの多くが下関や大阪・東京に集中するという傾向がある。最近では水揚げ漁港の側で加工場などの整備を行い、地場の名産品とすべく努力も行われている。

フグの毒
体内にフグ毒と呼ばれる強い毒を持つ種類がほとんどである。身を食用とする種でも内臓には毒があることが多い。フグが持つ毒はテトロドトキシンとよばれる物質であり、もともと細菌が生産したものが餌となる貝類を通して生物濃縮され、体内に蓄積されたものと考えられている。餌の種類を変えて養殖すると、同じ種であってもフグ毒が少なかったり、全くない場合があることからこのように推定されている。ただし、フグ自身は中毒することはない。

フグ毒の毒量は「マウスユニット (MU)」という単位で表される。20グラムのネズミを30分で死亡させる毒の量を1マウスユニットとしている。人間の場合5,000–10,000マウスユニットで致死量に至るが、フグ毒による事故ではほとんどの被害者が死に至っており、極めて生存率が低い

特殊な調理法により毒素を無毒化できるが(石川県の「河豚の卵巣の糠漬け」)、どのような仕組みで分解されるのかは分かっておらず、限られた地域の許可を受けた業者のみが加工できる。

てっさ食用にする種としてトラフグ、マフグなどが有名。特にトラフグが高級魚として知られる。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・鍋物・煮付け
毒あり   卵巣、肝臓
最高に美味しい!

ふぐ料理は、一般的に高級料理として旬の冬場に食べられる。もっとも、近年は養殖により年中食べることが可能である。フグを料理用に捌くためにはふぐ調理師免許が必要である。

てっさ(フグ刺し)
フグの白子
から揚げ
てっちり(ふぐちり・フグ鍋)
フグ肝
卵巣の糠漬け(石川県)
ふぐざく

文化・その他
食用のほか、各地で本物のふぐを利用したふぐ提灯などが、みやげ物として売られてもいる。

下関や宗像など北部九州では、縁起をかついで「ふぐ」ではなく、「ふく(福)」と呼ぶ。

毒に関係した名称など
てっぽう
その毒に「当たる」ことがあることから、昔からさまざまな言い伝えがある。このため関西では「めったに当たらない(昔の鉄砲は命中率が悪かった)が、当たれば命が危ない」という意味で「てっぽう」という。「てっさ」「てっちり」という料理名はここから来ている。
がんば
長崎県島原地方でフグを指す方言「がんば」は、「がんば置いてでん食わんば(棺桶を置いてでも食べなくちゃ)」の略とされている。


posted by さかな博士 at 07:30 | 海の魚

クロダイ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クロダイ(黒鯛)とは、硬骨魚綱・スズキ目・スズキ亜目・タイ科に分類される魚。チヌという別名もよく知られている。

特徴
全長は大きいもので50cmを超える個体もある。体色は和名のとおり黒または灰色で、太くぼんやりとした縦シマがある。体型はマダイに似ているが、口が前に突き出ている。また、尻びれの前から2番目の棘条が大きく発達するのも特徴である。

北海道以南からインド、オーストラリアまで、沿岸域に広く分布する。岩礁から砂浜に生息し、夏は浅場に現れ、河口の汽水域にもよく進入するが、冬は深みに移動する。身近な海域に生息する手頃な魚だけに、昔から食用として漁獲され、釣りの人気ターゲットの一つでもある。

小魚や甲殻類、貝類などを捕食するが、マダイなどに比べて雑食性が強く、海藻なども食べる。これは釣り餌にも言えることで、ゴカイ類や小型のカニ類に始まり、カイコのさなぎ、トウモロコシの粒やスイカの小片に至るまで、人や地域によって様々な釣り餌が用いられる。

産卵は春に海域で行われる。卵は直径1mmほどの分離浮性卵で、ふ化直後の仔魚は体長2mmほどで卵黄嚢をもつ。体長8mmほどから砂浜海岸の波打ち際や干潟域、河口域などの浅所に集まり、成長する。夏から秋には海岸域で全長10cm足らずの若魚を見ることができる。若魚はスーッと泳いではピタッと停まるのを繰り返しながらえさを探す。砂底で砂煙を上げると、そこに人がいようと近寄ってきて、ゴカイなどの餌をあさる様が観察できる。

成長によって性転換する魚としても知られる。性転換する魚はメス→オスが一般的(マダイ等)なのだが、クロダイを含めてヘダイ亜科の魚は雄性先熟型というパターンで、オス→メスに性転換する。2〜3才までは精巣が発達したオスだが、4〜5才になると今度は卵巣が成熟してメスになってしまう。すべての個体ではない。適齢期なのに雌性ホルモン(エストラジオール-17β=E2)が不足したオスはいつまでもオスのままである。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・塩焼き・煮付け・ムニエル

身はマダイなどに比べるとやや磯くさいが、タイらしい美味な白身である。
旬は秋で洋風料理でもおいしく食べられる。
また、成長によって呼び名が変わる出世魚としても有名で、関東ではチンチン-カイズ-クロダイと変わり、関西ではババタレ-チヌ-オオスケとなる。

posted by さかな博士 at 17:45 | 海の魚

シイラ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

動物名のシイラ(魚偏に暑または署)とは、スズキ目 シイラ科の魚。太平洋・大西洋・インド洋の熱帯から亜熱帯まで季節に応じて広く回遊する海水魚で、主に大洋の表層に生息する。日本では中南部の太平洋沿岸でよく漁獲される。別名万力、熊引き

成長と共に大きくなるオスの異様に張り出した前頭部が特徴的。
英名のDorado(黄金)が現すように、体は金色に光り、濃い緑色をしている。最大で体長2m、体重40kg近くまで大きくなる。

小型の魚類、動物性プランクトンを主食とし、甲殻類やイカなども食べる。トビウオなどを追って海上にジャンプすることもある。

浮いた流木や海草やゴミといった障害物に生息する小魚などは容赦なく食い尽くし、共食いもするほどで、さらに引きが強烈で、その獰猛な性格により世界的にもゲームフィッシングの好ターゲットとなっている。

夏から初秋にかけてが釣り期で、特にルアーアングラーにとっては夏の風物詩的なものになっている。なお、上記の通りゴミや流木、そして小魚が群れていることの証拠である鳥山などは、同時にシイラがいる証拠であるため好ポイントである。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・フライ・ムニエル・バター焼き・
日本では魚肉練り製品の原料に使われることが多い。新鮮な場合は刺身や寿司でも食べられる。旬(8月)になるとスーパーなどでも普通に見られる。

ハワイではマヒマヒと呼ばれ、高級魚として扱われる。マヒマヒのステーキは名物料理のひとつ。

posted by さかな博士 at 17:29 | 海の魚

ホッケ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ホッケ(魚へんに花)とは、カサゴ目アイナメ科の魚。ホッケは成長によって アオボッケ→ローソクボッケ→マボッケ→ネボッケといった名で呼ばれ親しまれている。

しかし、昔は「ネズミサカナ」、「囚人魚」などと呼ばれるほど不味い魚と見なされ、また鮮度も落ちやすいため、ほとんど食用としてこなかった。しかし、北海道近海でニシンが獲れなくなると、代替品としてホッケの需要が急増。第二次世界大戦後は食糧難に伴い、重宝された。今日では居酒屋などでは定番料理となるほどポピュラーな魚となっており、適度な脂の乗りと淡泊な味、そしてホクホクとした独特の食感に人気がある。そして、それまで国語辞典などで記述されていた「不味い」という形容は見られなくなった。
 尤も、一般に本州で売られているホッケはシマホッケといって、ホッケとは異なる種類である。北海道のホッケはマホッケと呼ばれているもので、地元で美味と謳われるホッケ はこれに値し、シマホッケは安値で取引されている。よってホッケの「不味い」という先入観はこの代用品を使っている実態にも起因していると思われる。

分類
脊椎動物門、硬骨魚類綱、笠子(カサゴ)目、鮎並(アイナメ)科

分布
茨城県、対馬海峡以北、黄海、ロシア沿海地方、オホーツク海、南樺太

生態
成魚の生息水深は、春秋では浅く、夏冬では深い。産卵期は9月から2月。水深20m以浅の岩の間に卵を産み、雄が保護をする。

形態
成魚は全長60センチに達する。側線が5本あり、体にはっきりしない黒色横帯がある。幼魚は海の浅いところに住み、体色は青緑色をしているが、成長につれて底のほうに住むようになり、体色は褐色を帯びてくる。

語源
漢字では、魚へんに花と書く。この漢字の由来には、幼魚が青緑色で、群れで泳ぐと花のようなので、北の花→ほくか→ほっけとなった説がある。また「ホッケ」という言葉の語源は、日蓮宗の法華経に関わりがあるともいわれる。

美味い ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 煮付け・干物・塩焼き
かなり美味しい!
開いて干物などにし、酒肴としても好まれる。

posted by さかな博士 at 09:10 | 海の魚

カマス

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カマス(叺)とは、硬骨魚綱・スズキ目・サバ亜目・カマス科・カマス属に分類される魚の総称。カマス科にはカマス属だけが含まれ、世界で18種ほどが知られる。バラクーダ (Barracuda) という英名でも知られている。

アカカマス、ヤマトカマス、オオカマス、オオメカマス、タイワンカマス、オニカマスなどがいるが、日本でカマスとだけ呼ぶときはアカカマスのことを指すことが多い。

アカカマス 英名 Red barracuda。全長は50cmほどで、和名のとおり体が赤っぽく、体側に1本の黒っぽい帯がある。また、腹びれが背びれより前にある。うろこはヤマトカマスにくらべて大きい。西日本から南シナ海まで分布する。

ヤマトカマス
全長25cmほどで、アカカマスに比べて小型で、体が青っぽく、体側には帯がない。また、腹びれは背びれと同じか、やや後ろにある。うろこが小さくて剥げやすい。アカカマスに対して「ミズカマス」とよばれることもある。西日本から南シナ海まで分布する。

オニカマス
英名 Great barracuda。全長180cmにもなる大型種。太平洋、インド洋、大西洋の熱帯海域に広く分布する。食用にされるが、産地によっては毒(シガトキシン)をもつ。
口先がとがり、下あごが上あごより少しつき出ている。口は大きく、するどい歯が発達している。体は細長い円筒形で、背びれが前後2つに分かれている。全長は25cmほどのヤマトカマスから、180cmに達するオニカマスまで、種類によって差がある。

すべてが南方系の海水魚で、熱帯・温帯の海に広く分布する。沿岸域に生息していて、サンゴ礁や岩礁の周囲で群れをつくり、活発に泳ぎ回る。食性は魚食性で、イワシなどの他の魚を襲って捕食する。オニカマスに至っては水中で人が襲われた報告もある。

美味い ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 塩焼き・唐揚げ・干物

ほとんどの種類が食用魚で、釣り、定置網、延縄などで多く漁獲される。肉は白身で淡白だが、生では水っぽく柔らかいため、刺身で食べられることは少ない。

posted by さかな博士 at 12:20 | 海の魚

アカアマダイ

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アマダイ(甘鯛)とは、スズキ目・キツネアマダイ科・アマダイ属に分類される魚の総称。

キツネアマダイ科には10cmそこそこの小型魚から120cmを超える大型魚までいろいろな種類がいるが、日本でいう「アマダイ」はどれも20-60cmほどの中型の種類である。アカアマダイ、キアマダイ、シロアマダイ、スミツキアマダイ、ハナアマダイなどがあるが、一般にはアカアマダイを指すことが多い。

額が出っぱっているのが特徴で、目は出っぱった額の近くにある。体は細長く、体の断面は左右に平たい楕円形である。全身は鮮やかなピンク色だが、腹は白っぽい。また、体側やひれに黄色の模様があり、これが種類を判別するポイントにもなる。

西日本以南の西太平洋、東シナ海に分布し、浅い海から水深300mくらいまでの砂泥底に自分で巣穴を掘って生息している。小魚、甲殻類、ゴカイなどいろいろな小動物を食べる。

アカアマダイ
体長40cmほど。目の下に逆三角形の白い模様があり、頬にうろこがない。尾びれに黄色の縦しまが数本ある。

キアマダイ
体長30cmほど。目から口まで白い線がある。和名のとおり体が黄色っぽく、特に背びれや尾びれの黄みが強い。また、他のアマダイより深いところに生息し、水深200-300mほどに多い。

シロアマダイ
体長50cmほどになる大型種。和名のとおり体が白っぽい。また、尾びれの黄色い模様は横しまである。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・照り焼き・ムニエル
かなり美味い!
白身の柔らかい肉質で、脂肪分が少なく淡白な味が特徴。様々な料理で食べられる。
日本では重要な食用魚で、底引き網、釣りなどで漁獲される。現在は高級食材として扱われる。
posted by さかな博士 at 18:52 | 海の魚

カジキ

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カジキ (梶木)とは、スズキ目メカジキ科およびマカジキ科 の2 科に属する魚の総称。日本近海には、メカジキ、マカジキ、バショウカジキ、フウライカジキ、シロカジキ、クロカジキの6 種が生息する。体長は大きいもので4 m以上、体重700kg に達し、いずれも頭の先が剣のように長く鋭く伸びているのが特徴。これは上あごが変形したもので、吻と呼ばれるものである。水中で最も速く泳ぐことのできる動物として、ギネスブックにも記載されている。食用にされ、スポーツフィッシングの対象魚にもなる。よくカジキマグロと呼ばれるが、これは俗称であって正式な呼び名ではない。

針にかかったニシクロカジキ
人との関わり
カジキ類は食用にされ、とくにマカジキとメカジキが水産上重要である。漁業市場では、吻を切り落とされたカジキが何本も横たわっている。マグロ延縄(はえなわ)で捕られることが多いが、伝統的な突きん棒漁も行われている。これは船の見張り台でカジキの魚影を探し、水面近くで遊泳しているカジキを銛(もり)で突くというものである。近年では銛に電流を流せるようになっており、殺傷力が格段に高まっている。アメリカの小説家、アーネスト・ヘミングウェイの名著「老人と海」(1952年)では、年老いた漁師サンチャゴと巨大カジキの3 日間に及ぶ死闘が描かれている。

美味い ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・照焼き
かなり美味しい!

名称
カジキはその吻で舵木(船の舵をとる硬い木板)を突き通すことから舵木通し(カジキドオシ)と呼ばれ、それが縮まったのが現在のカジキである、という説が多い。英語では、メカジキはソード・フィッシュ、バショウカジキの仲間はセイルフィッシュ、マカジキとクロカジキの仲間はマーリンまたはスピアフィッシュと呼ばれている。他にビルフィッシュともいう。

生態
頭部の吻が非常に長く伸びるので、すぐ見分けがつく。吻の形状は、メカジキ科では上下にやや扁平な剣型、マカジキ科では円錐形の槍型である。カジキはこの非常に攻撃力のある武器を振り回し、餌となる小魚やマグロ類、甲殻類などを打ちのめす。そして気絶したり、あるいは致命傷を負って瀕死の状態になった獲物を捕食する。吻はまた、より大型のサメ類から身を守るのにも用いられる。成魚の一突きを食らえば、サメといえど死に至ることもある。

カジキ類は水中における最速のスプリンターである。その体には高速遊泳に適応した構造や機能がいくつか見られる。すなわち、

多くの高速遊泳魚に共通することであるが、体は流線型をしており水の抵抗を受けにくい。
筋肉に奇網という熱交換器官を備え、周りの海水よりも体温を高く保つことができる。これは水温が低いと筋肉の動きが鈍くなるという、変温動物である魚の短所を克服している。
第一背鰭(せびれ)と臀鰭(しりびれ)には、鰭を格納するための溝が備えられている。これらの鰭は水の抵抗を大きく受けるため、高速遊泳時には無用である為、ブレーキをかけるときにのみ使用される。
マカジキ科の魚の腹鰭は2 本の細い帯状になっており、メカジキでは無くなっている。
鎌のような三日月型の尾鰭(おびれ)は、長時間の持続的遊泳と短時間の爆発的遊泳の両方に適した形状である。
尾鰭のつけ根(尾柄、びへい)には水平隆起線があり、遊泳時には小さな翼となって水から揚力を得ると同時に、横揺れを防ぐ効果もある。マカジキ科には2 対、メカジキ科には1 対の水平隆起線がある。
体の後半部には強靭な筋肉が発達し、これと柔軟な背骨を左右にしならせて推進力を得る。
水中という環境ゆえ、最高遊泳速度を正確に測定することは難しいが、種によっては時速100km 以上に達すると考えられている。バショウカジキのトップスピードなら、25m プールを1 秒以内で駆け抜ける速さに相当する。

世界中の海に広く分布する。通常は暖海域の外洋表層部を泳ぐが、メカジキはより冷たい海域にも進出し、やや深いところも泳ぐ。肉食性で食物連鎖の上位に位置し、イワシ、ニシンなどの小魚やカツオ、マグロ類、頭足類、甲殻類などを食べる。餌を追って回遊することもある。1 匹か数匹の群で行動し、つがいの絆が強いこと知られている。

卵生。産卵期は5 月〜9 月で、普段沖合にいるカジキが岸の近くまでやってくる。このときに合わせて日本各地でカジキ釣り大会が催されている。

多くはスポーツ・フィッシングの対象魚となっている。針にかかったときの強烈な引きと豪快なジャンプが世界中の釣り人を魅了してやまない。日本近海には太平洋・インド洋に生息するカジキの種類が全て見られることから、JGFA(Japan Game Fish Association)による大会や、カジキを狙ったトローリングが盛んである。

マカジキ
ストライプ・マーリン。体長4m 。青い縞模様が特徴。古来より日本の食文化になじみ深く、カジキの中で最も美味とされている。旬は冬。

フウライカジキ
ショートビル・スピアフィッシュ。体長2m 。小型で、カジキ類中で最も吻が短い。

フウライカジキ
バショウカジキ
インド‐パシフィック・セイルフィッシュ 。体長3m 。帆のような大きな背鰭を持つ。全魚類中、最も速く泳げる魚である。

クロカジキ
インド‐パシフィック・ブルー・マーリン 。体長4.5m 。クロカワとも。マカジキと同様、青いストライプが入る。

シロカジキ
ブラック・マーリン 。体長4m 。別名カツオクイ。体色の捉え方が和名と英名で正反対である。カジキ類中最重量を誇る。

メカジキ
ソード・フィッシュ 。体長4m 。全世界の海洋に分布。気性が荒く、自分より大きいクジラや船を攻撃することもある。他のカジキと異なり、腹鰭が無い、第一背鰭が短い、尾柄の水平隆起線が1 対しかない、吻が扁平、などの特徴がある。


posted by さかな博士 at 20:26 | 海の魚

グレ

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メジナ(眼仁奈)はスズキ目メジナ科に分類される魚。地域によってグレ、ブレ、ヒコヤ、クロ、クチブト、クロメダイなどの別名でも呼ばれる。

多くは全長30cm〜40cmほどだが大きいものでは50〜60cm以上になる個体もある。体型はクロダイに似ているが、口は小さく柔らかいクシ状の歯がある。体色は青味がかった鉄色で腹部は銀色。ウロコの付け根に黒い斑点がある。分布は北海道南部以南の日本各地や台湾。主に外海に面した岩礁地帯に生息する。

磯釣りの対象魚として非常に人気が高い。

美味い ★ ★ ★ ★ ★
食べ方 刺身・タタキ・塩焼き・煮付・空揚げ・鍋物

冬場に食べるとかなり美味しい!
夏は磯臭い事が多い。冬の寒い時期が旬で寒グレと呼ばれ 鍋物の具材として珍重される。
posted by さかな博士 at 20:01 | 海の魚

マゴチ

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マゴチ(真鯒) は、カサゴ目・コチ亜目・コチ科に分類される魚。日本近海に分布するコチの中では大型の種類で、美味な食用魚でもある。

全長は50cmほどだが、最大1mほどの大型個体もたまに漁獲される。なおカサゴ目のコチは雄性先熟の性転換をおこなうことが知られ、マゴチの場合は全長40cmを超える大型個体は全てメスである。

体は上から押しつぶされたように左右に平たい。特に頭部がシャベルのように左右に平たいことから、英語でのコチ類の総称は "Flathead"(平たい頭)である。口は大きく、下顎が上顎より前に突き出ている。目は小さく、下顎の先端は丸い。胸びれに小さな褐色の斑点がある。腹側は白いが、背中側は黄褐色-褐色をしていて、細かいまだら模様がある。ただし、海底の砂泥の色に合わせて体色をある程度変えることもできる。

日本の分布域は、日本海側は新潟県以南、太平洋側は千葉県以南とされる。なお、マゴチや近縁種のヨシノゴチは、奄美大島以南の太平洋、インド洋、地中海に分布する。

海岸から水深30mほどまでの砂泥底に生息する。夏は海岸近くに寄ってきて、砂浜海岸や干潟の海中などでも姿を見ることができ、河口などの汽水域にもよく侵入するが、冬はやや深場に移る。

海底の砂底に腹をつけて生活する底生魚で、あまり動き回らずに平たい体と褐色の体色で砂底に擬態し、敵や獲物の目をあざむく。砂底に浅くもぐることもできるので、ぱっと見たくらいでは砂底と見分けがつかない。海岸を泳いでいると、目の前の砂底から突然マゴチが飛び出て逃げだし、こちらが驚かされることもある。

食性は肉食性で、クルマエビ類やテッポウエビ類、小型のタコやイカ、ハゼやキスなど、気づかずに接近する小動物を大きな口で捕食する。キス釣りなどで釣り上げた小魚に喰いつき、釣りあがることもある。

産卵期は初夏で、海岸近くの浅場で産卵する。稚魚は最初浮遊生活を送るが、やがて底生生活に移る。
別名
ホンゴチ、クロゴチ(西日本各地)、ゴチゴロウ、ゴチゴロ、ゼニゴチ(長崎県)、スゴチ(愛媛県)など

近縁種
日本には他にヨシノゴチというマゴチによく似た種類も分布する。下顎の先がとがり、マゴチより目が大きくて両目が接近する。胸びれ後半部が黒い。また、マゴチよりも沖合いに生息している。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★ 
食べ方 刺身・洗い・煮付け・天ぷら・寿司種
かなり美味しい!
夏が旬で高級食材として扱われ、釣りの対象としても人気がある。ただし頭部には小さなとげがたくさんあるので、不用意に手で触るとけがをする。

体の前半部分は骨が多いが、尾の近くは骨も少ない。身は歯ごたえのある白身で美味い。いろいろな料理で食べられる。


posted by さかな博士 at 22:45 | 海の魚

メバル

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メバル(眼張)は、カサゴ目・フサカサゴ科に分類される魚の一種。日本沿岸の岩礁域に多く生息する海水魚で、美味な食用魚でもある。

全長は最大30cmほどだが、よく見かけるのは20cmほどまでである。体はカサゴよりも左右に平たく、体高が高い。全身は黒褐色で、数本のぼんやりとした黒い横しまがある。口と目が大きく、「メバル」という和名も大きく張り出した目に由来する。

北海道南部から九州、朝鮮半島南部まで分布し、海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなして生息する。カサゴのように底にとどまらず、岩礁付近を群れて泳ぎ回るが、垂直に切り立った岩場に沿ってホバリングするように立ち泳ぎすることもある。岩礁の間から温泉が湧き出ている海域では、温泉の上に集まって立ち泳ぎする姿もみられる。食性は肉食で、貝類、多毛類、小型の甲殻類、小魚などを捕食する。

カサゴと同じく卵胎生で、冬に交尾したメスは体内で卵を受精・発生させ、交尾の1ヶ月後くらいに数千匹の稚魚を産む。稚魚は成長するまで海藻の間などに大群を作って生活する。

旬は冬から春で、釣りや籠漁などで漁獲される。動くものに襲いかかるため、釣りえさも生きたスジエビなどがよく使われる。群れを作っているので一旦釣れ始めると続けて釣れることが多い。オニオコゼのような毒こそないが、鰓蓋や背びれの棘が鋭いので、扱う時は手袋やタオルなどを用意した方がよい。

美味さ ★ ★ ★ ★ ★ 
食べ方 刺身・煮付け・お吸い物
かなり美味しい!
小骨が多く食べるのに手間がかかるが、脂肪が少なく淡白な白身魚である。内臓を除いただけのものを味噌汁や煮付けなどにし、熱いうちに食べると美味。

posted by さかな博士 at 04:37 | 海の魚
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